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2020年03月10日 18:58トヨタ ガイア ブレーキ修理 流山
定期点検にてご来店いただきました。
その際に、アクセルを踏んでも進みが悪い、というご指摘がありましたので、点検を進めていいきます。
実際に動かしてみると、車の動きが重く感じます。
サイドブレーキを戻し忘れたような感覚です。
リフトアップの準備をしていると、左前輪付近が熱く、ホイールに触れてみるとかなり熱をもっていました。
リフトアップ後、タイヤを手で回してみましたが、人の力ではほとんど回らないほどです。
ブレーキが固着してしまっているようです。
タイヤを外してブレーキを点検します。
ブレーキキャリパーを外して点検すると、ピストンが完全に固着してしまって、全く動いていません。
部品が出るようなら交換してしまった方がいいのですが、今回はメーカー欠品で、入荷に時間が掛かるという事でしたので、何とか分解します。
給油しつつ、少しずつ力を加えてようやく分解できました。
写真が分解したものです。
錆がありますが、予想よりはきれいです。
写真の黄色で囲われた部分に錆がある場合はあまり再使用したくはありませんが、今回その部分がきれいでしたので、再使用が可能です。
錆の出ている部分は、ワイヤーブラシなどで掃除をして、錆を除去します。
こちらが外したピストンです。
可能な限り錆を除去しましたが、黄色の部分が錆で穴が開いてしまっています。
これは再使用できませんので、交換になります。
外したブレーキパッドになります。
一見再使用できそうですが、ずっとブレーキを掛けたまま走行し続けた状態でしたので、かなり熱を受けています。
写真の黄色の部分は、熱の影響で脆くなってしまい、軽くたたくと潰れるほどです。
これでは使用できませんので、こちらも交換となります。
今回、故障は前輪の右側のみですが、お客様とご相談のうえ、予防整備も兼ねて左右両方とも分解整備する事となりました。
作業内容は、ブレーキパッドとピストンは交換で、ブレーキキャリパー本体は、錆を落として清掃の上、再使用します。
分解に伴い、ゴム系のシール部品はすべて交換となります。
写真のものが、今回の交換部品です。
分解したものをすべて組上げた後、ブレーキフルードを交換して、作業は完了です。
作動確認後、試運転を行い、異常がないことを確認して修理完了となります。
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成16年 | メーカー・ブランド | トヨタ |
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車種 | ガイア | 型式 | TA-ACM10G |