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ホンダ　ＥＫ９　シビックタイプＲの作業を行いました。

部品持込みにてトレーリングアームのブッシュ打ち替え作業です。


持込みされたのはスプーン製の強化ブッシュです。

トレーリングアームのブッシュは単品では部品の設定が無く、アームＡＳＳＹでの交換となるので社外品を使用してブッシュのみ打ち替えをする事で安価に修理（リフレッシュ）する事が可能です。

ブッシュ打ち替えの前に１Ｇ状態でブッシュの位置を確認してマーキングをしておききます。

このタイプのブッシュは１Ｇ締めする事が出来ないので１Ｇでの位置を確認して同じ位置に圧入する事で１Ｇ締めをしたのと同じ効果があり、ブッシュへの負担も軽減する事が出来ます！！




車体からトレーリングアームを外しますが、ここで大問題発生！！

左のロアアームとの取り付けボルト部分に錆が発生していたので嫌な予感がしたのですが、工具で緩めようとしたらフワッフワッと少しだけ緩まろうとするのですが、そこから動かない(>_<)
どうなっているかというと、ボルトが締め付けられて止まっていたのではなく、ロアアームのブッシュ内側の鉄のカラーとボルトが錆で固着して止まっていただけです。
なので、トレーリングアームとボルトはガチツと止まっていないので動く訳ですから錆が発生していた訳です。

足回りのボルト部分に錆が発生している場合はキッチリ止まっていない可能性があるので要注意ですよ！！


で、ブッシュのタワミ分は動こうとしますが、それ以上は錆ついて回らないので仕方なく長い工具で目一杯力を込めて回してみるとバキンッ！！とボルトが折れてしまいました（大泣）

事情をお客様に報告し、どうするか検討しましたが、強化ブッシュが圧入済みのアームＡＳＳＹが安価で入手出来る事が分かったのでブッシュの打ち替えではなくロアアームごと新品に交換する事にしました。

半日での作業予定でしたが、部品待ちになってしまったので続きの作業はロアアームが入荷してからになりました(>_<)


折れたボルトはロアアームブッシュごとサンダーで切ってロアアームを取り外し、残ったボルトはバイスグリップで挟んでチマチマ回して取り外しました。

あと、ＡＢＳセンサーのカバーを止めているＭ６ボルトが折れてしまったのですが、ローターやバックプレートが邪魔で作業出来ないのでハブ単体にしてからタップ立てを行い、無事元通りに復旧させました！！

交換するブッシュはガッツリ千切れていました(>_<)

プレスで古いブッシュを打ち抜きます。

新旧ブッシュの比較です。

強化ブッシュだけあって隙間が無くガッチリした感じですね！！

１Ｇ状態でマーキングした位置に圧入！！

新品のロアアームを組み付けします。

全てのボルトを仮締めにしておき、１Ｇ状態にして各部のボルトを本締めします。

最後に４輪アライメント調整を行い作業完了です！！




この度は作業のご依頼誠にありがとうございましたm(__)m

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