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マツダ　ＮＡ６ＣＥ　ロードスターの作業を行いました。


ＫＯＮＩのＣリング式車高調が付いていましたが、経年劣化で乗り心地も最悪で車高も左右で差があるって事で新品の車高調に交換です！！


持込みされた車高調はテインのフレックスＺです！！

いつもの様にフロントから作業しますがここで大問題発生！！


ＮＡロードスターのショックアブソーバーはアッパーアームの間を貫通しています。

車高調取付け（足回り交換）は色々やり方はあるのでしょうけど、私はアッパーアームの取り付け部のボルトを抜いてスペースを確保する形で作業をしています。

いつもの様にボルトを緩めようとするとボルトが曲がっていてボルトが偏心すると共にアッパーアームが前後に移動します(T_T)

写真では分かり難いですが、ボルトが偏心する事で矢印の部分に隙間が出来ています。

別の方法で車高調を取付けする事は可能ですが、これを見た以上見て見ぬフリは勿論出来ないし、アッパーアームが前後する事でキャスターも左右でバラバラになるのでお客様に確認の電話をすると・・・もう１０年以上前に右前の事故をして板金修理をしたとの事でした。
その際にアッパーアームの取り付けボルトが曲がっている事に気付かず修理していたのでしょう。
ロアアームのキャンバー・キャスター調整用のボルトの位置を見ると左右が全く違う場所に固定されているので、アッパーアームの位置のズレをなんとかアライメント調整で誤魔化していたものと思われます(>_<)

当社は過去にロードスターのお客様も多かったので多少の中古部品のストックがあり、探すとボルトの中古品が有りました！！

ただ、問題は曲がったボルトをどうやって車体から外すかです(>_<)

最初、叩いたりしてみましたが全然抜けてこず・・・・試行錯誤した結果、プーラーを使って少しアッパーアームを広げて隙間を作り、その隙間にエアソーを入れてボルトを切断しました！！（３分割にしないと取り外し出来ませんでした）

外してみるとガッツリ曲がっている事が分かりますね！！

一時はどうなる事かと思いましたが、過去の経験を生かした作業だったり、中古の部品があった事でタイムロスはあったもののその場で対応出来て良かったです(^o^)


で、無事フロントの車高調の交換は完了です！！

続いてリアです。

トランクの内貼りを外してアッパーマウントにアクセスします。

スタビリンクを外してアーム類をブランッとさせて隙間から交換します。

交換後はブッシュの１Ｇ締め直しを行います。


今回、車高はテインの出荷時のままでＯＫという事だったので車高調整はありません。

ブッシュの１Ｇ締めが終わったら四輪アライメント調整です。

１Ｇ締めの際にキャンバーやキャスター・リアのトー調整する部分も一度ボルトを緩めていますが、元位置から大きくズレない様に作業していたにも関わらず、右フロントキャスターが基準値から外れ凄い数字になっています(>_<)

これはアッパーアームの取付けボルトを交換して適正の位置になった事で以前ツジツマ合わせで修理（アライメント調整）をした位置との差が出た為と思われます。


調整後は左右の偏心カムの位置もそんなに差が無く数字を揃える事が出来ました。
という事はフレームや足回りの部品も問題無いって事ですね！！(^_^)v

この度は作業のご依頼誠にありがとうございましたm(__)m

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