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スズキ　ＭＦ２１Ｓ　ＭＲワゴンが入庫です。


走行しているとオーバードライブランプが点滅するとの事でした。

年式が古いので診断機によるトラブルシューティングが出来ませんが、
エンジンルームにあるサービス端子を短絡する事によりエラーコードを
表示さすことが出来ます。
エラーコードはエンジンチェックランプの点滅回数で読み取ります。

表示されたコードは５１でサービスマニュアルを見ると
入力軸回転センサ系統異常となっていました。


そのセンサー本体の問題なのか？配線の断線あるいは短絡等も考えられるので
サーキットテスターを使用して原因を追究していきます。

結果、センサー本体と判断しましたが・・・・実は他にも大きな問題が！！

以前、オイル交換でご来店の際にオイル漏れを発見し、ヘッドカバーパッキンを
交換して漏れたオイルで汚れた部分を綺麗にしていましたが、今回の入庫で
また新たにオイル漏れしているのを発見(>_<)

以前はエンジン上部から側面がベチャベチャになっていたので
ヘッドカバーパッキンを交換すれば直ると思っていましたが、今回見ると
上部のヘッド部分は乾いていてエンジンブロックから下がベチャベチャに
なっていました。
なので、シリンダーヘッドガスケットからも漏れていたみたいです(T_T)

オートマのセンサー交換とヘッドガスケット交換となるとソコソコの修理代に
なるので車の買い替えも視野に入れて検討されては？とお話ししましたが
直して欲しいという事だったので部品を注文しつつ早速作業開始です！！

まずは作業性を良くする為に前周りの邪魔になる部品を外します。

タイミングベルトのエンジンであればエンジンの前側と上部をバラせば
ヘッドが取り外せますが、タイミングチェーンの車はフロントカバーを
外す為にオイルパンまで外さないといけないので場合によってはエンジンを
降ろした方が良い場合もあります。

今回は検討した結果、エンジンは降ろさず車上でバラして行く事にしました。

外したヘッドをストレートエッジという平面を測定する定規を当てて歪を
確認しましたが、平面研磨までは必要無いと判断しガスケットのみの交換で
いく事にしました。

インテークマニホールドのガスケットはメタルじゃなく紙だったので
スクレーパーで剥がしていくのが大変でした(>_<)

シリンダー上面も歪を確認した後、綺麗に掃除して脱脂します。

部品が届いたら元通りに組み付けてエンジンオイル漏れの修理は完成！！



オートマのトラブルはミッション横に付いている入力軸回転センサーを
サクッと交換して終了！！

前回は一番上からのオイル漏れがあり側面がベチャベチャで
シリンダーヘッドガスケットからも漏れている事に気付けませんでしたが
今回こそはもうオイル漏れに関してはしばらく大丈夫でしょう(^_^)v

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