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どうも皆さん、こんにちわ!!
整備担当say_Bです(*'ω'*)


今回は、エンジン不調でのご入庫、K様の事例でございます!!

K様のお車は
『スズキ　スイフト　ZC72S　H22年式』
です!!



さてさて、症状を確認します。

エンジン暖気後のアイドリングが安定しません。。

ということで原因追及と修理に入ります(;'∀')


ハンチングの仕方等から点火系または吸気系であると予想します。

整備履歴を確認したところ、前回車検時にプラグ交換とコイルのチェックはしてあるので、
吸気系に絞ります。


吸気系で怪しいところとなると、『エアクリーナー』や『エアフロメーター』でしょう(;'∀')

まずはエアクリーナーの状態を確認し、問題なし。
次に一番怪しいであろうエアフロメーター。。

エアクリーナーBOKについている、吸入空気量を計るセンサーです。
※画像内円筒部の中

ネジ2本で止まっているので、センサー本体を取り出してみましょう!!

ハイ、これが取り出したエアフロメーターでございます。。

黄色の枠内にセンサー部（発熱体）があります。
よくよく見るとスラッジで汚れているのがわかります(;'∀')


おそらくこれが原因で、吸入空気量が正確に計れておらずECUへの誤信号とECUからの
誤ったフィードバックがなされているのだと思われます。。

このエアフロメーターを単体検査し、断線や故障は見受けられなかったので、
センサー部の清掃をして組付けます。

センサー部は絶対に傷つけたり破損しないように気を付けましょう(;'∀')

小さなセンサーではありますが、ウエスがこのようにも汚れます。。
清掃する際は、有機溶剤系のケミカルは絶対に使用しないでください!!
センサー本体の故障に繋がりますよ(;'∀')

私は、汚れの状態にもよりますが、基本的にウエスで丁寧に拭き取るだけです。
キャブクリーナーやパーツクリーナー、中性洗剤やエンジンクリーナーなどを使用できる
場合もあるようですが、メーカーやセンサーの種類によって清掃の仕方が異なりますので、
事前に調べておくことが重要です!!


エアフロメーターを掃除したら、エアクリBOXに組付けます。

そして、、
エアフロメーターの状態から推測すると、
スロットル内部も同様になっていると思われます。
ということで、ついでにスロットル内部も清掃しましょう(*'ω'*)

チャンバーやスロットルポジションセンサのカプラを外し、この様な状態にすれば
スロットル内部にアクセスできます。

問題のスロットル内部は、、、

バタフライ周りに黒いスラッジが堆積していますね(;'∀')

これも吸入空気量に誤差を生じますので、アイドリング制御に大きく影響します。


バタフライ自体は、指で押すと水平まで開きますので、
細いドライバーなどにパーツクリーナーを吹き付けたウエスを巻き付けて、傷をつけないように掃除します。

ここも使用できるケミカルと使用してはならないものがありますので、十分に気を付けて下さい!!

スロットル内部も、ウエスを黒く染めてくれましたｗｗ


清掃が終わったら、元通りに組付けていきます。

そして、スロットル関係をいじった場合には必ずECUのリセットと再学習を行いましょう。

ECUが誤ったフィードバックデータを持ったままだと、正常な制御をしてくれません。

バッテリーのマイナス端子を外しECUをリセットののち、
エンジンをかけてアイドリングを再学習させます。

再学習については、整備マニュアルに従うのが一番なので、
ディーラーさんに聞くか、整備マニュアルを見ながら行いましょう(*'ω'*)

最後にOBD-2にて、エラーコードの有無やダイアグのチェックをして作業終了です(*'ω'*)

実走行にて試運転をし、アイドリングが安定するのを確認して納車となります(*'ω'*)


今回は清掃だけで直りましたが、年式の古い車やチューニングカーなどは
エアフロメーター自体が故障していることが多いので、同じような症状で悩んでいる場合は
交換してみるのもおススメします!!


ということで、今回はここまで!!
次回も、車の更なる高みへ｡｡｡