- サスペンション・足回り修理・整備
2018年10月04日 12:52ekワゴン・ブレーキ引きずり修理 松山市
車検で入庫のekワゴンですが、リフトアップしてタイヤを回すと左フロントが異常に重い。
走行5万キロ程度でフロントキャリパーが固着するような事はあまりないのですが・・・
ピストンの戻りが悪いとして、キャリパーオーバーホールをします。
取り外したキャリパー。
飛び出すピストンの保護の為、ウエスを噛ましてブレーキホースを外した穴から圧縮空気を送り、ピストンを押し出して抜きます。
キャリパーから抜いたピストン。
外周に錆と汚れがあります。
この汚れがピストンのスムーズな動きを阻害していたのでしょう。
ホイールのスムーズな回転の為の隙間(ピストンの戻り)は、ピストン右に写るオイルシールのたわみに依存します。
ですからピストンが汚れて動きが悪くなるとブレーキを放してもピストンが戻らず、
ブレーキの引きずり(効きっぱなし)となります。
清掃したピストン。
錆痕は残りますね(^^ゞ
専用のラバーグリースを塗布し、シール類を交換して組付けました。
異常があったのは左側のみですが、部品は左右セットなので
右側も同様にオーバーホールしました。
町工場の整備士としては年に数度程度の作業ですが
ディーラー整備士時代は毎日の様にこなした作業なので慣れたものです(^^ゞ