トヨタ86 クラッチ交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

どもども！鈴木自動車の東山です！
今回の作業は86のクラッチ・クランクリヤオイルシール・パイロットベアリング・レリーズベアリングの交換です！
走行距離が13万キロを超えた車両である為、そろそろ交換時期目安なのとレリーズベアリング摩耗による音鳴りが発生していた為御入庫頂きました。
すみません、今回交換部品が多数の為、いつものように一つ一つご説明させて頂きますとすごく長い文章になってしまいますので一部割愛させて頂きます。

クラッチとは、エンジンとトランスミッション（変速機）の間に取り付けられていて、発進、停止、変速時にエンジンの力をトランスミッションに伝えたり遮断したりする役割をする「動力伝達装置」のことです。
レリーズベアリングとは
クラッチを切るときに、クラッチレリーズフォークから押し力を受け、回転しているクラッチレリーズベアリングへ押し力を伝える役目をします。

作動原理をご説明致しますと
クラッチペダルを踏むとその力はクラッチマスターシリンダーによって踏力がレリーズフォークに伝わり、レリーズベアリングに伝わって押し出されます。
押し出されたレリーズベアリングがクラッチカバーのダイヤフラムスプリングへ伝わり、リトラクトスプリングへ伝わりプレッシャープレートが浮き、エンジンから伝わったクラッチディスクへの動力が遮断される訳です。

作業スタートです！
サブ作業として
1 バッテリーのマイナスを外します。
2 マフラーのフロント、中間パイプを外します。
ここからメイン作業となります。
①トランスミッションを下ろす為にミッションオイルを抜きます。
②クラッチマスターシリンダー、各カプラー、プロペラシャフトを外します。
③車内からシフトノブ周辺を分解します。
ロの字型のプレートとC字型のプレートを外します。
このC型のプレートは取り付けされている位置をマーキングしておきますと後から泣き目見ることはありません笑（組み付けの際、正しい位置がわからなくなりギヤが入らない状態になりました汗）
シフトノブ裏側よりトランスミッションと繋がっているピンを抜き、シフトノブをトランスミッションより切り離します。
④ベルハウジング周辺のエンジンと一体になっているボルトを外していきます。
※セルモーターは先にB単を外し、本体を外してください。
⑤ミッションジャッキを使用し、トランスミッションを下ろします。

⑥クラッチ本体を外します。
⑦リングギヤとクランク角センサーのリングを外します。

クラッチディスク自体は一回交換された形跡がありまだまだ使える状態でしたが、レリーズベアリングは消耗しきっており、交換ベストタイミングでした汗

ここから組み付け作業になります。

①クランクリヤオイルシールを付け替えます。
②クランク角センサーのプレート、リングギヤを取り付けます。リングギヤに取り付けされているパイロットベアリングを交換します。
※リングギヤのボルトは再使用不可ですので新しいものを使用してネジロックにて止めて下さい。
③クラッチディスク・クラッチカバーをクラッチセンター出しツールにてセンターを出します。
④トランスミッションミッションからレリーズベアリング・レリーズフォークを取り外し、清掃を行い、レリーズフォークにグリスを塗布し組み付け、レリーズベアリングを新しいものを組み付けます。

⑤ミッションジャッキを使用し、トランスミッションミッションをエンジンと結合させます。

この後は分解の段落の①-④を逆順に行えば組み付けミッションオイルの補充を行い完了となります。

ミッションオイルの量は2.2Lとなります。

重整備ですので凄く大変でした汗
86はまだトランスミッションとエンジンとの隙間が多いので、やりやすい方ですね！
では閲覧して頂きありがとうございました！！

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