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お客様からの情報ですと、エンジンの調子が悪くエンストすることがあり、他の工場での診断結果がエンジン交換とのことでした。エンジンオイル交換もあまりしていなかったとのことです。
今回は、スズキ・スペーシアカスタム（2017）の故障診断（OBD診断）を実施しました。

■要確認「エンジン」の詳細内容は

・P0015　VVT遅角異常EX

となりました。

お客様が言われる通りオイル管理がよくなかったので、油路に詰まりがあるのかもしれません。

故障コードのオイルコントロールバルブを交換して正常な状態になるのかは不明なので、いろいろ点検してみました。

オシロスコープでエンジンの圧縮不良が確認できるということで、先日購入したばかりのカイセ　SK-2500　を使用してみました。
参考資料と比較してみましたが、不慣れな為に判断に自信が持てません。そこで実際の圧縮圧力を測定することにしました。

＃2、＃3シリンダーの圧縮圧力が低く、保持できずに更に下がっていきます。
診断結果は他の工場さんと同じくエンジン本体不良となりました。

念のためにヘッドカバーを取り外して確認してみましたが、スラッジなどは特に確認できませんでした。
目視点検では判断できかねます。

4WDなので、CVTオイルを抜いてからトランスファを取り外さないとエンジンとミッションの分割ができませんでした。
載せ替えるエンジンは、運良く低走行の中古エンジンが見つかりましたので、付属品や補機類を移設してエンジン交換完了です。
あとは、逆の手順で車体に載せていきます。
オイル注入、冷却水のエア抜き、エアコンガス充填して作業終了となりました。

故障が直ったら車検整備までお願いしますとご依頼を受けておりましたので、車検整備までさせていただき無事に納車できました。

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