ヘッドライトが下向きに・・・｜車検・点検・修理のグーネットピット

"エンジン始動後ヘッドライトを点灯すると下向きに動いて手前を照らしてしまう" とのことで入庫しました。

現象はすぐに確認する事ができて 始動後自動で下向きに動いてしまう。
メーターパネルにチェックランプの点灯はなくテスターによる診断でも故障コードの入力は無く正常でした。
現象から推測される原因としてヘッドライトのレベルセンサーが疑わしいため外してみるとカプラー端子の一部に錆が発生してた為これが原因かと清掃してみるが解消しない。
再度センサーを取り外してカバーを外してみたところ内部が錆腐食していた。

写真のセンサー右側丸い穴三か所にはスプリング状の配線が取付られておりカバー裏面の基盤プレートと接触し通電して抵抗値の変化をレベリングECUへ送り車高の位置を判断しています。このスプリングが錆腐食しことで抵抗値が変化したために車高位置を誤判断してしまいヘッドライトの高さを下向きにしていたと診断しました。実際センサーを単体点検してみると基準値から抵抗値はずれており誤判断していると確認することができた。センサー内部で断線や短絡しているわけではないのでECUは故障と判断しないからチェックランプの点灯や故障コードの入力はされなかったと考えられる。

こちらがスプリング状の配線で上側は腐食により折損してしまった方で下側は正常部品になります。センサーのカバーを開けスプリングを取り出そうとしたとき折れてしまいました。

内部の腐食がひどすぎることとスプリングの部品供給が無い為センサーASSYで交換となり交換後は正常作動となりました。