回転系の異音　パート２　クラッチディスク　トランスミッション　スズキ　エヴリーバン　泉南　阪南｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回も「異音修理」の作業になります。

やはり、「異音」というのは一番、わかりやすい「不具合発生」のサインのようですね！

今回はミッション車での「回転系の異音発生」の不具合事例になります。

エンジンがかかっていてアイドリング状態だけなら異音はしないのですが、
クラッチペダルを踏み込むと「ジャラジャラジャラジャラ・・・」と、
クラッチペダルを離すと異音が止まる、といった状態でした。

ま、今回は、当社でも不具合が非常にわかりやすく、
クラッチ本体内部のベアリングの摩耗・老化との事で、
クラッチの分解を実施報告したいと思います。

まず「クラッチ」ですが、簡単に言うと「エンジンの力をトランスミッションに繋げたり切り離したりする部分」
と、ご説明しておきます。
順番は前から、エンジン・クラッチ・トランスミッション・駆動タイヤとなります。
ここが上手く動作しないとエンジンの回転が後ろのタイヤまで伝わらなくなり
「走行できない」といった状態になってしまうような、重要な箇所になります。

難しい説明は、さておき、
これが車両の下側よりのトランスミッションになります。

トランスミッション、、、すいません、もう既にスターターモーターが取り外されていますが、、、

で、トランスミッション、取り外し状態です。

次に、トランスミッションの取り外した状態での「クラッチの部分」になります。
異音の原因」箇所ですが、この上の画像でのトランスミッション中央部の
ギザギザの軸の中央の「レリーズベアリング」というベアリングの劣化による異音でした。
が、このベアリングのみ交換ではなく、クラッチの部品、全体的に劣化していますので、
他のクラッチの部品も同時交換いたします。

下の画像は、まだ取り外す前の「クラッチカバー、クラッチディスク、フライホイール、パイロットベアリング」
になりますが、今、見えているのは「クラッチカバー」になります。
取りついている順番は
エンジンの後ろ側から順に
クラッチカバー・クラッチディスク・フライホイルとパイロットベアリング
になります。

上の画像は今回のクラッチ部分の交換部品になります。
画像左よりクラッチカバー・クラッチディスク・レリーズベアリング・パイロットベアリングの順になります。
また今回、画像の一番右の「エンジンリヤオイルシール」にもにじみが
ありましたので、同時作業にて交換いたしました（お客様ご了承分にて）。
下の画像がエンジンリヤオイルシールの交換前の画像です。
この部分はクラッチ分解後のフライホイールの後ろ側にあたる部分になります。

下の画像は古いクラッチディスクの画像です。
良く減っていますね。

次に新品のクラッチディスクです。

上の画像はフライホイールと、その中央に取りついている小さな「パイロットベアリング」になります。
このパイロットベアリングも、かなりゴロゴロしていて劣化していました。

そして、下の画像が不具合異音の最大の原因箇所の「レリーズベアリング」になります。
クラッチを踏むと、このベアリングがクラッチカバーを押さえつける作動をします。
ので、クラッチを踏んだ時にだけ異音が大きかった、といった故障になります。

上の画像はクラッチディスクのディスク面の材が劣化・老化・摩耗によって
削れてきてしまっている屑がレリーズベアリングに絡まってきている画像になります。

上の画像はクラッチ部分の分解・取り外した部品と新品とを並べた画像になります。
左上がフライホイールとパイロットベアリング、次にトランスミッション、
下段の一番左から順に
レリーズベアリング・クラッチディスク・クラッチカバー。クラッチディスク（新品）・クラッチカバー（新品）
といった内容なります。

さて、ではクラッチ部品を交換して、取付です。

クラッチカバーまで組み上げた状態です。
ここからトランスミッションを取り付けて、終了となりました。

画像がダブりますが、、、、
トランスミッション取付完了、、、すいません、まだスターターモーターが取りついていませんが、、、。
ちなみにこの穴の部分にスタータモータ（セルモーター）が取りついて、エンジンのキーを回すと
穴の内部のギヤをスタータモータが回転して回してエンジンが始動する、といった構造になっています。

なにわともあれ、「異音」に気づいたら、出来るだけ早めの点検が
おすすめですね！
重症なのか軽症なのかは、点検してみないと、判断できないですから・・・。

ちょっとした疑問やお問い合わせでもＯＫですので
お電話お待ちしております。