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2020年05月28日 17:24日野 レンジャー FC7JKYA 点検 修理 その3
今回で日野 レンジャーの修理の最後です。
ミッションのニュートラル位置不良だけではありませんでした、この車は・・・。
排気ガスがダダ洩れになっていました。
テール・パイプとマフラーの取付部からなんですが・・・
なんじゃこりゃ?
取付部はテーパーになっていてバンドで固定するのですが、腐食でテール・パイプのテーパー部が無くなっており、ただ刺さってるだけでした・・・。
マフラー側も酷い物でした・・・。
テーパー部に穴が開いているうえに、当たりの部分にどうにもならない位にヘタクソな溶接がしてありました。
その上何か所かグラインダーで削れて穴を開けてしまっていました・・・。
この車車検を受けて納車されてきたんです。
???
こんな状態やと不適合にしかなりません。
陸事に行って車検受けてるとも思えない・・・。
まさか・・・ペーパー・・・
とは言え確証も無くウチがどうこう言える訳ではないので、ちゃんと保安基準に適合するように修理しておきます。
過去の修理歴も分からないので水やオイル、エレメント類は交換しておきます。
ここには燃料エレメントが付いています。
エア・エレメントも汚れていました。
水もクーラントがほとんど入っていない状態でした。
う~ん
もう少し売り手もちゃんとして欲しい所です。
水温も全然上がらない状態でした。
原因はサーモ・スタッドがボケて早めに開いてしまっていました。
あとは水のエア抜きだけなんですが・・・
この車に付いている冷凍機にはヒーターも付いており、かなり水のラインが長くヒーターの取付位置も高く中々エア抜きできません。
メーカーに問い合わせてみると「中にエア抜きのドレンがついてます」と。
しかし・・・探せど探せど見つからず、もう一度問い合わせてみると「さらに古いタイプみたいでエア抜きは付いていない」
仕方ないので経験から、途中の配管の取付からエア抜きを試みました。
何とか水温も上がってヒーターも効いてきたので作業は終了です。
ドラムも抜いてブレーキも点検したかったのですが、お客様からコストをかけないでとの事で相談の上、今回は様子を見てもらう事になりました。
しかし・・・中古車販売する店にも、もう少し考えて欲しいものです。