旧車の整備　＃7　　ニッサン・パオ｜車検・点検・修理のグーネットピット

このサイトをご覧になったお客様から問い合わせがあり、日産・パオが入庫しました。
お客様のお話では･･･
オイル漏れと足廻りからの異音があるということです。

早速リフトアップして診断みました。
目立ったオイル漏れはなく、ごくわずかな滲みが見られるくらいでした。
お客様に説明してオイル＆フィルターの交換と添加剤の注入をお勧めしました。

使用した添加剤は、コレ！
リスロンのリアメインシールリペアです。
クランクシャフトのリアシールだけでなく、各部分のオイルシールに効果があるようです。
エンジンオイルは、フルシンセティックのWAKO'S・プロステージ-S。
ちょっと粘度が高めの10W-40を使いました。

足廻りの異音については、ロア・アームのブッシュの劣化によるもののようです。
ロア・ボールジョイントにも不安があるので、この際ロア・アームAssyで交換します。

部品を発注すると、ラッキーなことに純正パーツに在庫があったので左右のロア・アームを新品に交換しました。
部品を注文したら「生産廃止で調達できない」ということが旧車あるあるです！　(^^;)

取り外したロア・アームを見てみたら｡｡｡ (~_~;)
ブッシュは劣化で硬化してプラスチックのようになっていました。
ボールジョイントは、ガタは出ていないものの、摩耗が進んできているのか、
節度なくグラグラになっていました。
これは交換して正解でした。(^_^)

お客様のご要望で、ATFも交換しました。
給油している新油と抜き取っている旧油との色の差が良く分かります。
使用したATFは、WAKO'Sのセーフティ-S。
以前の作業実績をご覧になったお客様の希望でATプラスも注入しておきました。

最後に試乗をして、ATの変速時の状態や足回りの異音等を確認して作業完了です。
33年も前の旧車ですが、全体的にはとても状態の良いクルマでした。
前のオーナーが大事にしていたように思われます。

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