BCヴァーノン22.5 ディスクブレーキ修理 #販売 修理 買取｜車検・点検・修理のグーネットピット

重量級のモーターホーム BCヴァーノンではブレーキの整備が最重要項目です。何せ5トン近い車重が有りますから通常の制動力だけで無く駐車制動力も重要です。
リアブレーキがディスクになってからのモデルで「パーキングブレーキ」の制動力が弱く車検に合格しない車輌を見かけます。今回入庫の車輌も同じ症状です。

リアアクスルのハブを外すとこんな感じで長ーいスピンドルにハブAssyが刺さっております。ダブルタイヤですからね、これぐらいの大きさになっちゃいます。
さて本題はこれから。写真でお気付きの貴方はかなりお詳しいか鋭い観察眼ですね。「リアディスク」ブレーキの話でしたが写真に写っているのは「ドラムブレーキシュー」ではないか！⁈

そうなんですね実はディスクハブの中心部がドラムになっているんです。フットブレーキはディスク、ワイヤーのパーキングブレーキはドラムと言う、ハイブリッドな仕様です。実はこれが曲者でパーキングブレーキが効かないトラブルになっちゃいます。通常リアドラムブレーキの車輌ではフットブレーキもパーキングブレーキも同じシューとドラムを共用しております。普段使うシューをパーキングの時はワイヤーでグッと張るんですね。
でも、このディスクブレーキ仕様の車輌では、フットブレーキはディスクでパーキングはドラムブレーキ…そうです、別々のブレーキなんです。何がいけないかと言いますと、普段使うディスクブレーキは良いんですが、パーキングブレーキのドラムブレーキは走行時に使わないのでシューでドラムが磨かれません。停止してからシューを張るだけ。なので、ご覧の通りドラム内部が錆びてしまいます…これではブレーキ効かなくなってしまいますね

と言う事で、この構造のブレーキでは定期的にゆっくりと走行しながらパーキングブレーキを軽くかけてドラム内部を研磨するように指定されております。これをしっかりやればキッチリと制動力が復活します。毎日乗らないモーターホームだからこそ、点検整備が重要なんですね。