ＲＸ-7（ＦＤ3Ｓ）　エンジン不調（加給時加速不良）の修理です｜車検・点検・修理のグーネットピット

ユーザー様より、”普通に走れるけど、発進加速の時にすごく遅い”という修理のご依頼。

今ではプレミア感の出つつある、マツダのロータリーエンジンを積んだＲＸ-7（ＦＤ3Ｓ）の修理です。
エンジンが、ロータリーのシーケンシャルツインターボの13ＢＴです。
ロータリーを積んだ車は、ＲＸ-8も在りましたがこちらはターボを積むことなく（期待してたんですが）生産終了となりました。
ということで、現在世界中でロータリーエンジンを積んだ車というのは、新車ではいなくなってしまい、
当然、ロータリーターボエンジンを積んだスポーツカーＲＸ－７は、脚光を浴び続けていくことになるでしょう。
そのうち新車価格を超える日も近いのではないでしょうか？（もう、綺麗なレストア車だと２００万くらいですもんね）

前置きが長くなりました。すいません(-_-;)
このエンジンは、排気ガスの対策にとても苦労しており、そのためいろいろなエンジン制御をソレノイドバルブで行い、
またシーケンシャルツインターボの制御も同じくバキュームソレノイドバルブで行っています。そのもの自体はプラスチックでできており
取付場所もエンジンの真上に設置と劣悪な環境で一生懸命働いております。
当然、プラスチックの稼働部品も年数がたてば劣化してくるわけで、ターボのコントロールをつかさどる
ターボ・コントロール・ソレノイドバルブも壊れやすい部品ですね。
故障コードは、出たりでなかったりなのですが、ブーストがかかろうとするとエンジンがブレーキがかかったように
加速しなくなる症状は、このターボコントロールソレノイドバルブを疑ったほうが早いです。
ということで、サージタンクを取っ払い、バキュームユニットを丸ごと取り外しユニットを分解し、目的のソレノイドバルブを交換するわけですが
バキュームユニットも、プラスチックの塊で７個分のソレノイドのホースがつながっているため慎重に分解しないと、すぐにソレノイドの接続部が折れちゃいます。

今回は、目的のソレノイドバルブの交換だけでＯＫでした。
すべて元通りに組付け、故障コードを消去しテスト走行です。
はい、絶好調に加速しますね!
ロータリーとターボは非常に相性がよく、またシーケンシャルツインターボにすることで下から上まで、途切れなく加速する感じはとても気持ちいいですね。