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エアコンが効かないという事でお預かり致しました！

1年前にエアコンガスを補充し、その後暫く良かったが、また効かなくなったとの事。まずはガス漏れを疑い、点検を実施！

するとコンデンサーの出入り口部分や配管部分から漏れを確認致しました。

コンデンサーはエアコンコンプレッサーが圧送したガスを冷却し、液体に戻す部品。エアコンは室内に装着されているエバポレーターという熱交換を冷やし、そこに風を当てる事で冷風を出します。エアコンガスは気体のままだと温度が高い為、エバポレーターを冷やす事が出来ません。コンプレッサーにより圧縮されたガスは高温の為、冷やし減圧し、液体にしなければなりません。コンデンサーはラジエターの様な形状をしており、コンデンサーに風を当てる事で冷やし、液体に戻す訳です。

今回このコンデンサーやこちらに繋がる配管から漏れている為、各部品の交換が必要。

ただ漏れ以外にも問題があり、エアコンコンプレッサーから異音もし始めていました。

コンプレッサーはガスをシステム内に循環させる為、ガスを圧送する部品。異音の原因はコンプレッサー内部の摩耗により、内部が削れ、スムーズにコンプレッサーが作動していない為です。

内部が削れているので、削れた鉄粉がシステム内部に蔓延している事が考えれます。この鉄粉がコンデンサーの先のドライヤーやエキスパンションバルブを詰まらせてしまい、完全にエアコンが使えなくなってしまいます。更にコンプレッサーの内部摩耗が進行すれば、コンプレッサーの焼き付きにもつながります。

今回根本的に修理するにはコンプレッサーやコンデンサーの交換だけでなく、エキスパンションバルブやドライヤー（ドライヤーはコンデンサーと一体型ですが）の各交換、さらに各配管、エバポレーターの清掃も必要となります。

ただ非常に高額となる修理内容。

もう乗り換えも考え始めていたとの事なので、今回はガスの補充だけし、暫く様子をみるという事になりました。

エアコンのシステム図です。
今回コンデンサーの出入り口部分からガス漏れをしていました。

実際に漏れていたコンデンサーの接続部分とコンデンサー本体です。

接続配管部分。ホースと配管の継ぎ目部分から漏れていました。

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