タイヤのリムガードに傷や剥がれが発生した場合の補修について

あまり聞いたことがないかもしれませんが、タイヤにリムガード（リムプロテクター）が付いているタイプがあります。目立たない部分なのであまり馴染みがないようですが、このリムガードに傷や剥がれが発生した場合は、いったいどうすればいいのでしょうか。そこで今回は、このリムガードに傷や剥がれが発生した場合の補修について解説します。

この記事の目次

1. タイヤのリムガードに傷や剥がれが発生する原因とは？
2. タイヤのリムガードの傷や剥がれは、安全走行に影響ある？
3. タイヤのリムガードの傷や剥がれは、補修した方がいい？補修するにはどうしたらいい？

タイヤのリムガードに傷や剥がれが発生する原因とは？

リムガードとは偏平率の低いタイヤの一部に採用されている補助的な機能を持つでっぱり部分です。タイヤのサイドウォール部分を保護・補強する役割を持っています。タイヤのリムガードに傷や剥がれが発生する原因の多くは、路肩に寄せて駐停車する際にタイヤを縁石にぶつけてしまったり、こすったりすることです。また、歩道など少し高さのある段差に乗り上げようとしてぶつけてしまい、傷や剥がれが発生する場合もあります。

偏平率が低いタイヤはサイドウォールの厚みが薄いため、リムガードで支えることで、剛性感が得られ走行安全性が高まる効果があります。したがってリムガードに傷が付いた程度のことであれば、安全走行に影響することはありません。ただし、リムガードが大きく破損した場合は、空気漏れやバーストの恐れもあるため安全走行を損ねる可能性があり注意が必要です。また、リムガードが剥がれているとなると、ホイールのリムも変形している可能性があります。その場合は、タイヤの空気漏れにつながることも考えられるため、ホイールを点検し、空気圧に異常はないか空気漏れの有無を確認してください。

軽微なリムガードの剥がれは特に走行性能に影響は出ませんが、剥がれが拡大すると、やがて安全走行に多少影響が出る可能性があるため、できれば早めに補修することをおすすめします。補修は、剥がれた箇所が小さく千切れていなければ、ゴム系の接着剤を使うことで簡単にリペア可能です。完全に剥がれたのではなく、傷が付いただけの場合は安全性には影響しないため、特に補修する必要はありません。しかし見た目が悪くなるので、定期点検時や他の部分の修理が必要になった際に、専門店やディーラーに相談してみることをおすすめします。タイヤをどこかにぶつけたりした結果としてリムガードが剥がれたのであれば、ホイールの変形やタイヤの損傷などが同時に発生している可能性があります。そのようなこともあるため、リムガードの破損も、できるだけ専門家に見てもらうことをおすすめします。