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ミッション・駆動系修理・整備 [2021.03.09 UP]

パーキングブレーキの仕組みは?サイドブレーキとは別物?解除できないときの対策法も解説

パーキングブレーキの仕組みは?サイドブレーキとは別物?解除できないときの対策法も解説

車を運転しているなら、習っているはずのパーキングブレーキ。サイドブレーキと呼ぶ人もいるため、「この2つは同じものなの?」「なぜ名前が違うの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、パーキングブレーキがサイドブレーキと呼ばれる理由を踏まえて、パーキングブレーキの役割や必要性を解説します。急にパーキングブレーキが解除できなくなった場合の対処方法なども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

パーキングブレーキとは何か?

車のブレーキには、「パーキングブレーキ」「エンジンブレーキ」「フットブレーキ」の3種類があります。

パーキングブレーキとは、駐車の際に使用するブレーキを指し、サイドブレーキを含めた総称です。これまでは、運転席の横、つまりサイドにレバーがあって引き上げるタイプが多かったため「サイドブレーキ」と呼ばれていました。手で引いて操作するために「ハンドブレーキ」と呼ばれることもありました。

しかし、最近では電動式やフットペダル式なども多く登場するようになり、「パーキングブレーキ」と呼ばれるようになったのです。

パーキングブレーキの役割

パーキングブレーキの役割は、駐車時に車が静止している状態を保つことです。

AT車やMT車に限らず、フットブレーキを離してギアがニュートラルの場合には、わずかな傾斜などによって車体が動いてしまいます。そのため、駐車時にはパーキングブレーキを使用します。

静止状態を保てれば問題ないため、フットブレーキのように4輪すべてにブレーキがかかるわけではなく、パーキングブレーキは後輪のみにかかるのが特徴です。

基本的に、パーキングブレーキは駐車専用ブレーキとして使われますが、緊急時の補助ブレーキとしての役割も担っています。

例えば、下り坂でブレーキがフェードして効かなくなったときなど、制動力は弱いですがパーキングブレーキでも減速が可能です。ただし、実際にはエンジンブレーキも併用してください。

パーキングブレーキの仕組み

先に述べたとおり、パーキングブレーキは動いている車体を制動するのではなく、静止している状態を保つことが目的です。それほど制動力を必要としないため、多くの場合、ワイヤーを用いて作動させています。

レバー、またはフットペダルなどでワイヤーを引っ張り、その張力によって後輪のドラムまたはキャリパーを作用させてブレーキを作動させます。
ワイヤーの張力で後輪のブレーキパッドを締め付けるため、大きな制動力は発生させられません。

パーキングブレーキの歴史

サイドブレーキからパーキングブレーキと呼ばれるようになったことからもわかるように、パーキングブレーキは時代とともに進化しています。その経緯について少し紹介したいと思います。

1970年代までは、パーキングブレーキは手で引くタイプのレバー式とステッキ式の2択でした。レバー式は現在でも多く見られますが、ステッキ式はトヨタハイエースやホンダN-VANのMT車くらいです。

1980年代に入ると、徐々に高級車などでAT車が採用され始めました。MT車にはクラッチペダルがありませんので、そのスペースが空きます。そこで、省スペース化のためにフットペダル式へと変化していったのです。これまでのように手で引き上げるよりも、足で踏んだほうが確実にブレーキを作動させられることは、フットペダル式のメリットといえます。

1990年代以降は、「一回踏んで作動、もう一回踏んで解除」という、現在でも一般的なフットペダル式が採用されます。これまでは、フットペダル式でも解除には独立したレバーを設けていましたが、より省スペース化、省エネルギー化が図られました。

2006年になると、日本車では初となる、電動パーキングブレーキがレクサスLSで採用されました。電動パーキングブレーキはコストなどもあり普及が進みませんでしたが、現在では高級車だけではなく軽自動車にも装備されるなど、電動パーキングブレーキが一般的になりつつあります。

パーキングブレーキは必要!Pレンジとの違い

パーキングブレーキは必要!Pレンジとの違い

「AT車の場合、Pレンジに入れていれば車は動かないのでは?」と疑問に思う方も多いかと思います。なぜ、Pレンジとパーキングブレーキを併用すべきなのか、その理由について解説します。

Pレンジの仕組みや構造について

AT車にあるPレンジは、機械的にミッションにギアを噛ませることで駆動輪の動きをロックします。そのため、ロックできるのは駆動輪のみです。駆動輪以外の車輪はフリー、つまり制動されていない状態となります。

例えば、前輪駆動のFF車の場合、Pレンジに入れても後輪はフリーのままです。
仮に4WD車であったとしても、デファレンシャル機構によって片輪が空転すれば、もう片方の車輪は動いてしまいます。坂道などでタイヤの接地が不安定な状況になれば、Pレンジに入れても車が動き出してしまう可能性があるのです。

一方、パーキングブレーキは後輪それぞれにブレーキをかけているため、デファレンシャル機構の影響を受ける心配がありません。
Pレンジとパーキングブレーキを併用すべきなのは、これが最大の理由です。

加えて、Pレンジは機械的にギアをロックする機構なので、走行中に誤ってギアがロックされないように安全機構が備わっています。Pレンジが入れられるのは大体、時速5km以下です。これは、Pレンジが破損しないようにするための措置ですが、言い換えるとPレンジが壊れやすいということでもあります。

ギアのロックのみでは車重を支えることは難しく、特に傾斜のある道ではギアにすべての重量がかかってしまうため破損の危険性があります。

以上のような理由から、「Pレンジ+サイドブレーキ」が道路交通法でも定められています。Pレンジに入れただけの状態で駐車をする行為は、厳密にいえば違反行為なのです。

「車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること」
引用:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105

上記の「完全にブレーキをかける」が、パーキングブレーキや傾斜地での輪止めにあたります。

電動が主流!?パーキングブレーキの種類

電動が主流!?パーキングブレーキの種類

現在では、電動のパーキングブレーキが普及しつつあります。
電動パーキングブレーキが注目されるなか、そのほかのパーキングブレーキにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
各形式のパーキングブレーキが持つ、メリット・デメリットについて確認しましょう。

ステッキ式

現在では、ハイエースなど一部の車種で採用されています。前列のシートがベンチシートであった時代のパーキングブレーキはステッキ式が一般的で、引いてロック・回しながら引き戻すと解除、という形式です。

ステッキ式は前列にレバーを配置する場所がなく、またMT車の設定がありクラッチペダルがあるため、ペダル式を選択できない車種でメリットがあります。

レバー式

レバー式は現在最もポピュラーなパーキングブレーキです。運転席のサイドにレバーを配置して、引き上げることでロックします。

ただし、床にワイヤーを敷設する必要がありインテリアにも影響を与えるため、減少している傾向にあります。また、現在ではAT車が主流ということも、減少に拍車をかける理由といえるでしょう。

足踏み式

足踏み式(ペダル式)は、AT車が普及したことにより生まれたパーキングブレーキです。MT車であればクラッチペダルがあるスペースにペダルを配置し、踏み込むことでパーキングブレーキを作動させます。基本的には一回踏んで作動、もう一回踏んで解除という動作になります。

メリットは省スペース化が図れること、手で引き上げるよりも踏んで作動させるほうが力の弱い人でも確実に作動させられることです。

電動(電子式)

電動タイプは近年普及が進み、高級車だけではなく軽自動車などにも装備されるようになりました。その名のとおり、ボタンを押すことで電子的にパーキングブレーキを作動させられます。

ワイヤーなどの敷設も不要になり、インテリアの自由度も向上しました。また、近年開発の進んでいる自動運転や追従運転などのシステムと相性が良く、渋滞時の自動停止などが可能な点もメリットです。

その反面、バッテリーが切れてしまったときなど、電気が使用できない場面では作動させられないといったデメリットもあります。

安全走行に欠かせない!メンテナンス・調整方法

安全走行に欠かせない!メンテナンス・調整方法

パーキングブレーキは多くの場合ワイヤーで作動しているため、使用しているうちにワイヤーが伸びてくることがあります。その場合は、調整やメンテナンスが必要です。

また、スプリングが弱くなるとブレーキが戻りきらず、引きずったままの状態になってしまうこともあります。
そういった場合には、ワイヤーの引き直しやスプリングの交換などが必要です。

レバー式または足踏み式の場合、まずは、カチカチというノッチ音と呼ばれる音の回数を確認しましょう。

ノッチの回数は、車の取り扱い説明書などに規定回数の記載があります。既定の回数に満たない場合や多い場合には調整が必要です。また、レバーやペダルを使用した際に、異音や違和感がないかもしっかりとチェックしてください。

次に、ブレーキがしっかり作動しているかの点検を行ないます。坂道でフットブレーキを踏み込み、AT車であればNレンジに、MT車であればニュートラルにしてパーキングブレーキを作動させてフットブレーキを離します。

その際に静止すれば、パーキングブレーキは正常に機能しているということです。作動に異常がある場合は後退します。

異常がある場合は、ブレーキそのものやワイヤーなどを含めて総合的に調整や点検が必要になるので、メーカーやディーラーに依頼するようにしましょう。

パーキングブレーキが解除できない!対策法は?

パーキングブレーキが解除できない!対策法は?

パーキングブレーキは比較的単純な構造のため、故障が起こることは少ない部品ですが、それでも故障する場合があります。

まず考えられるのが、車体下部をぶつけるなどして、パーキングブレーキに関わる部品が破損した場合です。この場合、ワイヤーが張られたままになって解除できなくなることがあります。そのまま引きずった状態が続くと、燃費が悪化したりブレーキが異常に加熱したりする原因になります。

また、寒冷地ではワイヤー周辺の水分が凍結した場合や、ブレーキそのものが凍結することによって、パーキングブレーキが解除できなくなる場合があります。
これはサイドブレーキだけでなく、電子式パーキングブレーキでも起こります。電子式とはいえ、物理的なブレーキ機構もあるためです。
こういった場合は熱湯をかける、ヒーターで温めるなどの対処方法があります。

電子式の場合にはスイッチやモーターなど、数多くの電子部品が組み込まれているため、電気的な故障も考えられます。この場合は部品の交換などが必要になるため、ディーラーや修理工場への依頼が必要になります。

その場合は安心して任せられる工場を探す必要がありますが、そんなときはグーネットピットを活用してみてはいかがでしょうか。
https://www.goo-net.com/pit/

まとめ

今回は、パーキングブレーキについて詳しく紹介しました。
パーキングブレーキはサイドブレーキと基本的には同じ意味ですが、厳密には異なります。サイドブレーキはレバー式パーキングブレーキの呼称となり、その他も含める総称がパーキングブレーキということです。

AT車にはPレンジがありますが、ロックできるのは駆動輪のみです。道路交通法でも定められているとおり、きちんとパーキングブレーキも併用するようにしましょう。

普段の駐車で必ず使用するパーキングブレーキだからこそ、日頃のメンテナンスや点検を欠かさないようにしていきましょう。

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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