故障・修理
更新日:2023.06.01 / 掲載日:2023.06.01
SUBARUサンバーを快走仕様!「車上エンジンオーバーホール大敢行!」4
前回まででバルブステムシールが原因か?のオイル下がりを解決したが、やはりオイルが減る。という事はオイル上がり?と思い、18万キロお疲れのピストンリング交換してみようとパーツを検索してもらったら、もろもろ最後の在庫があったので、思い切ってピストンやコンロッドまで交換することに。徹底バラシが始まったぞ。
■ Photo&Text Masahiro Kan ■ 取材協力 (株)不二WPC
オイルリング固着が原因でオイル上がりが発生!
シリンダーヘッドは冷却水パイプ、エキマニ、インマニを外す作業。結構ボルト点数が多いので、種類別に分けておくことを勧める。
排気系は熱でボルトナットが固着や劣化している可能性が高い。できれば新品を用意しておきたい。
シリンダーヘッドが外れるとようやくピストンを抜くことができる。クランク側からピストン裏側頭部を長いドライバーなどでコンコン叩いていくとリングが露出して急に軽くなるのがわかるはずだ。
外したピストンを観察すると、焼け具合は全く問題ないが、リングはオイルリングだけが固着していて回らず、それによって燃焼室にオイルがわずかに入っていたようだ。俗にいうオイル上がりである。下がりはステムシール交換で解決している。
メタルも当たりは綺麗だが、やはり走行距離が伸びているせいもあり、金属対金属で若干だが削れている。要交換だ。
ピストンの状態は良さそうだが、問題はオイルリング……
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