故障・修理
更新日:2023.05.26 / 掲載日:2023.05.26
SUBARUサンバーを快走仕様!「車上バルブステムシール交換」4
以前の取材で製造廃止部品が大量発覚したのは恐ろしかった。当然ながら、今後は我がサンバーをどう延命していくかが重要課題になる。このところ少し気になるのは18万キロ走行によるオイル消費で、オイル上がり下がりの両方が微量だが発生しているのが現実。多数のDIYユーザーを見ていると、エンジンを下ろさずに内部に手を入れていく知恵の輪発想の人が多くてビックリ!ということで、早速部品を注文して実践作業してみることに。
■ Photo&Text Masahiro Kan
時間がかかる作業はスプリングをワイヤーで縮めていくこと
バルブクリアランスアジャストネジをロックナットごと全て緩めて、スプリングを押さない状態にして、ロッカーアームを固定しているボルトを抜き取る。
この時に1番側からロッカーアーム+ロッカーアーム+ウエーブスプリング+シムワッシャ×4という順番を忘れないようにしておく。どこか中心に近いボルトを最後まで残しておくと取り外しやすい。
ロッカーアームが取り外せたら、カムシャフトのオニギリ部分が見えるので、ロッカーアームのスリッパー面とカムシャフトのアタリ面の虫食いなどを確認しておこう。
オイル管理がきちんとしていれば鏡面になっているハズ。もし何か損傷を発見したら早めに部品交換をしておきたい。
まず1番の圧縮上死点をクランクプーリーを見ながら合わせるのだが、1番のプラグホールからホース状のものをシリンダー内部に差し込む。
わかりにくければ、細いマイナスドライバーを入れて、ゆっくりクランクプーリーを回すとピストンが上がってくるのがわかるハズ。今回は古いエアホースの切れ端を差し込んでみた。
圧縮上死点付近でホースが潰れてくれるので、クランクはそれ以上回らなくなる。と思いきやかなり潰れた感覚を残しながら上死点を超えて回ってくれた。ピストンヘッドの形状から古いKV3は回るのだが、最終型のサンバーはピストンヘッドがフラットになっているので回らない。
年代によってピストンヘッド形状が違い、バリブリセス有無もあるので、無理に回さないようにしたい。