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車検・点検・メンテナンス
更新日:2023.04.26 / 掲載日:2023.04.26

【2023年版】車検の法定費用まとめ 車別の内訳とお得に受ける方法

車検の法定費用とは、車検を受けるときに、法律によって支払い義務が定められた費用のことです。車検とは、その車が道路運送車両法が定める保安基準に適合しているかを確認するための検査を指します。

この記事では、法定費用の種類を紹介したうえで、実際にいくらかかるのか車別に解説します。法定費用の金額は前もって知ることができますので、記事を参考にして、車検への準備を進めていきましょう。

1.車検の法定費用=自賠責保険料+自動車重量税+印紙代

車検の法定費用とは、次の3つの費用の合計金額を指します。

  • 1. 自賠責保険料
  • 2. 自動車重量税
  • 3. 印紙代

車検にかかる費用は、車検基本料・その他の費用・法定費用の3つがあります。車検基本料とその他の費用はどこで車検を受けるかによって変動しますが、法定費用はどこで受けようと一定です。そのため、法定費用を把握しておくと、車検における最低金額がわかります。

以下、それぞれの概要と金額をご紹介します。

なお、法定費用は、国土交通省によって定期的に金額が改定されています。この記事で紹介する金額は2023年3月末時点でのものですので、実際に受ける際はご注意ください。

(1)自賠責保険料

①自賠責保険料とは

自賠責保険料とは、自賠責保険に加入する際に支払う費用です。

自賠責保険とは、交通事故などで人を死なせてしまった、怪我をさせてしまったときに支払う賠償に対して支払われる保険となります。加害者が被害者に対して賠償ができず、被害者の受けた損害が大きくならないようにすることが目的です。

車(自動原動機付自転車を含むすべて)を運転する人全員に加入が義務付けられており、車検を受けるためには自賠責保険の契約が必須となっています。

②自賠責保険料の金額

自賠責保険は1ヶ月ごとの金額が定められており、加入者は契約期間を1ヶ月単位で任意に設定できます。

ただし、基本的に車検との兼ね合いで調整します。例えば新規検査(新車登録時の車検)のときは37ヶ月とする(車検証の有効期間が3年ですが、多少のズレを防ぐために1ヶ月長く取る)のがほとんどです。その後の継続検査(二回目以降の車検)については、車検の有効期間である2年にあわせて、24ヶ月とするケースが多く見られます。

そのため、自賠責保険料については、「自分が保有している車種の場合だと、37ヶ月のときはいくらか(あるいは24ヶ月のときはいくらか)」をおさえておくとよいでしょう。

以下、それぞれの車種別の金額です。

【37ヶ月契約の場合(新規検査の場合)】
・自家用乗用車:24,190円
・軽自動車:24,010円

【24ヶ月契約の場合(継続検査の場合)】
・自家用乗用車:17,650円
・軽自動車:17,540円

※離島や沖縄県以外に適用される料金
※自家用乗用車は白の3・5・7ナンバー車
※軽自動車は検査対象外車(排気量125㏄超250㏄以下の軽二輪、および軽特殊車)を除く

参照:自動車損害賠償責任保険基準料率 2023年1月18日届出丨損害保険料率算出機構

なお、自賠責保険料の金額は、1〜2年に一回のペースで更新されています。損害保険料率算出機構に詳しい内容が掲載されているのでご覧ください。

(2)自動車重量税

①自動車重量税とは

自動車重量税とは、車両の重量や経過年数に応じて課される税金です。1年ごとに課税が発生しますが、車検時にまとめて支払うのが一般的となっています。

②自動車重量税の金額

自動車重量税は、まず新規検査なのか継続検査なのか(新車登録時の車検なのか、二回目以降の車検なのか)で適用される税額表が異なります。

また2021年度の税制改正によって、検査を受ける車が一定の条件(2020年度燃費基準を達成しているなど)を満たしていると、エコカーとみなされて免税・減税される仕組みとなっています。

【新規検査の場合(新車登録時の車検の場合)】
・自家用乗用車(3年分)

車両重量エコカー
(免税措置された場合)
エコカー(減税措置された場合)エコカー外
50%減25%減軽減なし
0.5t以下0円3,700円5,600円12,300円
~1t0円7,500円11,200円24,600円
~1.5t0円11,200円16,800円36,900円
~2t0円15,000円22,500円49,200円
~2.5t0円18,700円28,100円61,500円
~3t0円22,500円33,700円73,800円

・軽自動車(3年分):重量問わず9,900円

※エコカーは、一定のエコ基準を満たした車のこと。2021年5月1日から2023年4月30日までに新車登録した自家用乗用車の場合、「2018年排出ガス規制50%低減、かつ2020年度燃費基準を達成」していると、以下の条件に応じて免除、あるいは減税がなされる

・2030年度燃費基準120%以上達成→免税
・2030年度燃費基準90%以上達成→免税
・2030年度燃費基準75%以上達成→50%軽減
・2030年度燃費基準60%以上達成→25%軽減

※自家用乗用車は白の3・5・7ナンバー車
※軽自動車は検査対象外車および二輪を除く

参照:自動車重量税額について<令和3年度税制改正>【新車新規登録を受ける場合】丨国土交通省

【継続検査の場合(二回目以降の車検の場合)】
継続検査の場合、検査を受ける車が新規登録されてからどのくらい経過しているのかによって、さらに細かく分けられます。

・自家用乗用車(2年分)

車両重量エコカー
(免税措置された場合)
エコカー
(減税措置された場合)
エコカー外
13年未満車の金額13年経過車の金額18年経過車の金額
0.5t以下0円5,000円8,200円11,400円12,600円
~1t0円10,000円16,400円22,800円25,200円
~1.5t0円15,000円26,400円34,200円37,800円
~2t0円20,000円32,800円45,600円50,400円
~2.5t0円25,000円41,000円57,000円63,000円
~3t0円30,000円49,200円68,400円75,600円

・軽自動車(2年分)

13年未満車の金額13年経過車の金額18年経過車の金額
6,600円8,200円8,800円

※エコカーは、一定のエコ基準を満たした車のこと。2021年5月1日から2023年4月30日までに継続検査する自家用乗用車の場合、一定期間内に新車登録をしていて、かつ2020年度燃費基準を一定の数字以上達成していると免税、あるいは減税措置がなされる
※自家用乗用車は白の3・5・7ナンバー車
※軽自動車は検査対象外車および二輪を除く

参照:自動車重量税額について<令和3年度税制改正>【継続車検を受ける場合】丨国土交通省

なお、国土交通省には、次回の車検を受けるときの自動車重量税額が簡単にわかるサービスがあるので、ぜひチェックしてみてください。

(3)印紙代

①車検における印紙代とは

車検における印紙代とは、「自動車検査登録印紙」「自動車審査証紙」を購入するときにかかる料金です。自動車検査登録印紙は国に、自動車審査証紙は自動車技術総合機構に、車検で発生する手数料を収めるために用いられます。

②印紙代の金額

印紙代の金額も、まず新規検査なのか継続検査なのか(新車登録時の車検なのか、二回目以降の車検なのか)で適用される税額表が異なります。

さらに、車検を行う工場が指定工場か認証工場なのかによっても分かれます。指定工場とは、車検に必要な設備や技術などがあると運輸局からみなされた工場です。認証工場のように車を運輸局等に持ち込む必要がないため、印紙代が安くなっています。

なお、国土交通省では、指定工場への依頼を「完成検査終了証の提出」、認証工場への依頼を「持込検査」としています。

【新規検査の場合】
・普通自動車

工場自動車検査登録印紙自動車審査証紙合計金額
指定工場1,500円(1,300円)400円1,900円(1,700円)
認証工場500円2,100円2,600円

・小型自動車

工場自動車検査登録印紙自動車審査証紙合計金額
指定工場1,500円(1,300円)400円1,900円(1,700円)
認証工場500円2,000円2,500円

・軽自動車

工場自動車検査登録印紙自動車審査証紙合計金額
指定工場1,500円(1,300円)400円1,900円(1,700円)
認証工場500円2,000円2,500円

【継続検査の場合】
・普通自動車

工場自動車検査登録印紙自動車審査証紙合計金額
指定工場1,400円(1,200円)400円1,800円(1,600円)
認証工場500円1,800円2,300円

・小型自動車

工場自動車検査登録印紙自動車審査証紙合計金額
指定工場1,400円(1,200円)400円1,800円(1,600円)
認証工場500円1,700円2,200円

・軽自動車

工場自動車検査登録印紙自動車審査証紙合計金額
指定工場1,400円(1,200円)400円1,800円(1,600円)
認証工場500円1,700円2,200円

※普通自動車は白の3ナンバー
※小型自動車は白の5・7ナンバー
※カッコ内の数字はOSS申請(電子申請)した場合の料金

参照:登録・検査手数料一覧表 令和5年1月1日現在丨国土交通省

2.車種別・法定費用

次に、車種別の法定費用をご紹介します。所有している車だといくらになるのか、参考にしてみてください。

なお、いずれも以下の条件としています。
新規検査:自賠責保険37ヶ月分加入、自動車重量税3年分まとめて支払い(エコカー減税なし)、指定工場利用
継続検査:自賠責保険24ヶ月分加入、自動車重量税2年分まとめて支払い(13年経過車・エコカー減税なし)、認証工場利用

(1)軽自動車の法定費用

自賠責保険料自動車重量税印紙代合計
新規検査24,010円9,900円1,900円35,810円
継続検査17,540円8,200円2,500円28,240円

(2)車両重量0.9t(小型乗用車)の法定費用

自賠責保険料自動車重量税印紙代合計
新規検査24,190円24,600円1,900円50,690円
継続検査17,650円22,800円2,500円42,950円

(3)車両重量1.6tの法定費用

自賠責保険料自動車重量税印紙代合計
新規検査24,190円49,200円1,900円75,290円
継続検査17,650円45,600円2,600円65,850円

(4)車両重量2.1tの法定費用

自賠責保険料自動車重量税印紙代合計
新規検査24,190円61,500円1,900円87,590円
継続検査17,650円57,000円2,600円77,250円

3.法定費用以外にかかる車検費用

前述したように、車検を受けるときに発生する費用には、法定費用以外に、車検基本料とその他の費用があります。

(1)車検基本料

車検基本料とは、車検を業者(ディーラーや整備工場)に依頼したときにかかる費用のことです。

24ヶ月定期点検料(故障を未然に防ぐために、法律によって定められた57項目を点検するための費用)や保安確認検査料(車両を運転するにおいて、法律により定められた基準に反する部分がないかを確認するための費用)、検査代行手数料(顧客に変わって運輸支局に対して、車検証の更新手続きを行うための費用)、それらを実際に行うスタッフの人件費、書類の準備にかかる事務手数料などが含まれます。

(2)その他の費用

車検では法定費用や車検基本料以外にも費用が発生することがあります。

代表的なのは部品の交換費用です。車検ではタイヤおよびブレーキの残量、灯火装置、ゴム類の損傷・破れ、オイル漏れの有無が合否判定の基準となるため、それらが著しく劣化・消耗していると車検に通らない可能性があります。例えば、タイヤは、残り溝が1.6mmを下回っていると車検に通りません。この場合、交換部品を事前に購入する必要があります。

業者に依頼した場合、点検や整備の過程で交換も行われ、車検基本料と一緒に支払うケースも見られます。

4.車検費用を抑えるためには?知っておきたいポイント2つ

車検費用は、多くの手数料や税金がかかります。法定費用は決まってしまっているから仕方ないけれど、それでもできれば安く済ませたい……という場合は、次のことを試してみるとよいでしょう。

(1)車検を依頼するお店を慎重に選ぶ

まず、車検を依頼する業者を慎重に選ぶことが大切です。

車検には、自分自身で住まいを管轄する運輸支局等に持ち込んで車検を受ける方法(ユーザー車検)もありますが、専門的な知識が必要になるのと手間がかかり過ぎる点から、業者に依頼するのが一般的となっています。

その際、車検基本料の支払いが必要になるのですが、この金額が業者によって大きく異なります。A店と同じサービスを隣のB店なら安く受けられた、という話もないわけではありません。

そのため、車検を初めて業者に依頼するときは、複数の業者に見積もりを出してもらうことをおすすめします。WEBフォーム、あるいは電話でお願いする方法もあるので、自分に合った方法で依頼するお店を選んでみてください。

また、各業者の口コミを調べることも大切です。WEBだけでなく、知り合いに直接聞くのもおすすめの方法です。知り合い経由で紹介してもらった業者に依頼したら、業者が割引をしてくれたというケースもあります。

さらに最近では、車検にかかる費用をクレジットカードで払える業者も増えています。カードで支払ってポイントを貯めれば、結果的に車検費用の低減になります。

(2)自分で交換できそうな部品を先に交換する

業者の多くが、車検時に劣化した部品があると修理・交換をしてくれるのですが、部品代や工賃が割高な場合もしばしば見られます。

事前に車検の見積もりだけを出してもらい、その際に自分で交換できそうな部品を交換するのも有効な節約方法です。

例えば、ワイパーゴムであれば1本あたり500円、エアコンフィルターであれば1,000円、切れている灯火類の電球交換であれば1箇所1,000円ほどの節約ができます。

最近では、YouTubeなどの動画で交換方法が紹介されているので、それも参考になるでしょう。ただし、車や部品の箇所によっては難易度が高い場合があるため、注意が必要です。

5.車検を依頼するときの大まかな流れ

最後に、車検を業者に依頼してから終わるまでの大まかな流れをご説明します。

  • 1. 車検依頼をする業者(ディーラーや整備工場)を選定する
    ※車検証に記載されている有効期限より約1ヶ月前くらいのタイミングで、業者から連絡が来る場合もある
  • 2. 車検を予約する
  • 3. 予約した日時に業者に車を持ち込む
    ※必要であれば業者から代車を借りる
  • 4. 業者の車検が終わるまで待つ
    ※早ければ1~2時間程度、混雑具合によっては数日かかる場合もある
  • 5. 車検が終わったら業者に料金を支払う
    ※料金は車検基本料+その他の費用+法定費用の合計金額
  • 6. 保安基準適合標章を受け取って車を引き取る
    ※保安基準適合標章とは、車検証と検査標章(フロントガラスに貼るステッカー)が届くまでの間に代わりとなるシールのこと
  • 7. 新しい車検証と検査標章を受け取る
    ※車検を受けてから1週間~10日程度

なお、車検不合格となった場合は、業者から改善点を指摘されます。指摘された箇所を修理し、速やかに再度車検を受けましょう。

6.車検費用に関してお困りならグーネットピットにお問い合わせください

車検の法定費用は、車種や車両重量、車検を受けている回数などによって決まります。どこの業者に車検を依頼しても同じなのが特徴です。

そのため、車検の費用を節約したいというときは、車検基本料やその他の費用に着目する必要があります。

もし車検費用について専門家のアドバイスを受けたい、ということでしたら、ぜひグーネットピットにお問い合わせください。車検に関して知識豊富なスタッフが真摯に対応いたします。

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グーネットピット編集部

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