その他修理・整備[2019.12.19 UP]

タイヤのひび割れは大丈夫?許容範囲と交換時期を解説!

タイヤのひび割れは大丈夫?許容範囲と交換時期を解説!

タイヤのひび割れを発見した場合、「これで走って大丈夫かな……」と心配になるでしょう。しかし、タイヤ交換にはそれなりのコストがかかるため、問題がなければ最後まで使いきりたいところです。スリップサインが出ていたら交換というのは常識ですが、「ひび割れに関してはどこまで許容していいの?」と疑問が生じると思います。また、「ひび割れたタイヤで車検に通るの?」という不安もあるでしょう。そこで今回は、「タイヤのひび割れの許容範囲と交換時期」について解説します。

タイヤのひび割れはどのくらいまで許容できるの?

タイヤのひび割れはどのくらいまで許容できるの?

タイヤにひび割れが発生したまま走行を続けると、最終的にはゴムが裂けてバースト(破裂)してしまいます。大事故に繋がる危険性があるため、タイヤのひび割れの許容範囲はぜひとも把握しておきましょう。

タイヤのひび割れは5段階

タイヤのひび割れは以下のように5段階(大きく3段階)に分けることができます。

・レベル1,2:継続使用可
・レベル3,4:使用可能(要注意)
・レベル5:危険

タイヤの表面にうっすらとひびやシワのようなものが見える場合は、レベル1,2に該当し継続使用しても特に問題はありません。タイヤの表面に見えるひびがはっきりとしていて、なおかつひびの深さが1mm程度の場合はレベル3,4の使用可能なレベルと言えます。しかし、そろそろ限界が近づいている証拠なので、ひびが深くなっていないか日頃から観察していく必要があります。ひびがタイヤの奥深くまで到達している場合、レベル5となり危険です。ひびがタイヤ内部のカーカス(タイヤの骨組み)まで達しているとバーストする一歩手前なので、早急にタイヤ交換を行う必要があります。

車検に通るのはどのくらいまで?

実際の走行にあたっては、レベル3,4までなら使用可能な範囲です。しかし、車検に通るか否かの基準はどうなのでしょうか?実は、車検に関わるタイヤの規定について、タイヤの溝に関しては1.6mm以上という規定がありますが、タイヤのひび割れに関しては明確な規定がありません。そのため、車検の合否はそのときの検査員の判断に委ねられます。絶対とは言えませんが、タイヤのひび割れが表面までに留まっていればセーフである可能性が高いです。レベル5の状態のように、ひびというよりも亀裂に近い場合は不合格となるでしょう。車検に通った場合でも、ひび割れたタイヤの安全性が低いことには変わりないため、日頃からの点検と、できるだけ早いタイヤ交換が望ましいです。

高速道路の走行は要注意!

スピードが上がるとタイヤ内部が温まることで空気圧が上昇し、路面の凹凸も低速時よりショックが大きくなります。つまり、タイヤにとって通常より過酷な状況となるわけです。これらの理由から、ひび割れたタイヤで高速道路を走行するとバーストを起こす危険が高くなります。高速道路上で止まってしまうと非常に危険ですし、高いスピード域でバーストすると挙動を乱してスピンするなど事故にも繋がりやすいです。タイヤのひび割れがレベル3,4以上であれば、高速道路の走行は注意しましょう。

許容範囲を超えて使用すると……

上記の高速道路の例と似ていますが、ひび割れの許容範囲を超えた状態で使用し続けると、一般道のスピード域でもタイヤがバーストする危険があります。単純に危険なだけでなく、バーストの際にホイールを路面に打ち付けて変形させてしまうとタイヤ交換単体よりも高額な修理費用がかかってしまいます。危険な上に余計な修理費用がかかる可能性を考えると、レベル3,4あたりですぐにタイヤ交換を実施するのが賢明です。

タイヤがひび割れてしまう原因

タイヤがひび割れてしまう原因

ここまで、タイヤがひび割れるとどうなるかを解説してきましたが、そもそもタイヤのひび割れが起こる原因はなんでしょうか?「単純に経年劣化のせいでは?」と思うかもしれませんが、実はその他にもタイヤをひび割れさせてしまう原因はいくつかあります。

経年劣化

車の走行頻度に関わらず、あらゆるパーツは時が経つにつれて劣化していきます。そして、劣化していくパーツの中でも特に顕著なのがゴム類です。タイヤは直射日光や雨、雪に晒される上、走行中は路面の凹凸や荷重によって常に力が加わっています。経年劣化はゴム類の中でも特に早い部類でしょう。タイヤは油分を多く含んでいますが、劣化すると油分が抜けて干からびてしまいます。干からびてゴムの弾性が失われることで、表面にひび割れが起き始めてしまいます。

空気圧不足

タイヤの空気圧が不足するとタイヤが変形して正しい形を保てなくなります。変形したまま走行するとタイヤに負担がかかり、ひび割れを起こす原因となります。
また、ひび割れを起こすだけでなく空気圧が不足すると、以下のような症状も引き起こします。

・グリップ力が下がる(走行性能の低下)
・偏摩耗しやすくなる
・燃費が悪化する
・ヒートセパレーション(異常な発熱による損傷)

荷重をかけすぎている

タイヤは常に車重を支えています。そこに余計な荷物などを載せて重量が増えると、さらに負荷がかかっていきタイヤがひび割れを促進する原因になります。

走行頻度が低く停車状態が長い

タイヤには“劣化防止剤“という成分が含まれていますが、これは走行中に遠心力で少しずつタイヤに染み出すように設計されています。長いこと車を走らせないでいると、この劣化防止剤がうまくタイヤに染み出さず、タイヤの劣化を早めてひび割れを起こします。また、停車状態が長いとタイヤの一部だけが路面に押し付けられるため変形してしまい、ひび割れの原因になります。たまに車を動かしてあげると、タイヤの寿命を延ばすことができるでしょう。

油性タイヤワックス

タイヤのサイドウォールを黒くして引き締まった印象にできるタイヤワックス。これには水性と油性のものがありますが、実は油性のタイヤワックスはタイヤのゴムを傷めて劣化を促進してしまう副作用があります。タイヤワックスを塗りたい場合は水性タイプを使いましょう。

紫外線

紫外線はゴムやプラスチックを劣化させることで有名です。もちろんタイヤも例外でなく、紫外線によって劣化は進行していきます。走行中であれば紫外線を浴びるのは仕方ないですが、駐車場に停めているときはカバーを被せたり、カーポートなどで日差しを遮ってあげたりするなどの対処が可能です。

タイヤのひび割れを防止する方法

タイヤのひび割れを防止する方法

タイヤがひび割れてしまう原因については先にご説明しましたが、ひび割れを防止するにはどうするべきなのでしょうか?
以下で、その方法を確認していきましょう。

車をできるだけ軽くする

先ほど解説したように、車に余計な荷物を載せていると重量が増えてタイヤへの負担が増加します。また、不要な荷物を載せているとタイヤ以外に燃費にも悪影響を及ぼします。不要な荷物は降ろし、なるべく車に無駄な負担がかからないようにしましょう。

空気圧チェックをまめに行う

空気圧が不足すると、タイヤが変形して燃費の悪化やひび割れの原因になります。制動距離が伸びるなどグリップ性能の低下にも繋がります。また、偏摩耗やヒートセパレーションなどの被害も出てくる可能性があります。タイヤの状態は命に関わるものでもあるため、日頃からの空気圧チェックを習慣づけましょう。ガソリンを入れる度にスタンドにある空気圧ゲージで確認するのがおすすめです。

タイヤを洗いすぎない

タイヤには油分が含まれていますが、タイヤを洗剤などで洗いすぎると油分が抜けて劣化する原因となります。とはいえ、タイヤを全く洗わないのも汚れが蓄積してしまい良くありません。頻繁にタイヤを洗わなければ大きな問題にはなりにくいので、適度な洗車であれば大丈夫です。洗車の際は、優しくタイヤを水洗い(洗剤はNG)するようにしてください。

酸性雨に当たらないようにする

紫外線だけでなく、酸性雨もタイヤのゴムを劣化させる原因となります。酸性雨は人間にも悪影響を及ぼしますが、タイヤのゴムも酸化して劣化してしまいます。車を駐車する際はなるべく屋根のあるところに停める、もしくは車にカバーをかけるなどしておくといいでしょう。酸性雨だけでなく紫外線の劣化も防げて一石二鳥です。

ひび割れ以外のタイヤトラブルも防止しよう

ひび割れ以外のタイヤトラブルも防止しよう

タイヤは車にとって最も重要な部品といっても過言ではありません。ひび割れに限らず、あらゆるトラブルを防止していくことが安全に繋がります。以下で、ひび割れ以外のタイヤトラブルとその防止法をご紹介します。

ひび割れと同時に偏摩耗もチェック

ひび割れの点検をする際は、偏摩耗がないかも同時にチェックしておきましょう。偏摩耗とはタイヤのトレッド面(地面と接触している面)が均等に摩耗せず、偏って摩耗してしまう現象です。
偏摩耗には、以下の3パターンがあります。

・片べり摩耗
・両肩べり摩耗
・センター摩耗

片べり摩耗は重たい車(ミニバンなど)に多く見られる症状で、カーブを曲がる際にタイヤの外側に強く負荷がかかることで起きます。また、車をローダウン(車高を下げる)させている場合もタイヤの片べり摩耗が起こりやすいです。両肩べり摩耗は空気圧不足によって起こり、センター摩耗は空気圧が高すぎる場合に起こります。空気圧は高すぎても低すぎても偏摩耗の原因となります。いずれのパターンにしても偏摩耗を起こすと振動やロードノイズが増えるだけでなく、タイヤのグリップ力の低下にも繋がります。唯一、片べり摩耗だけはタイヤをローテーションすることで一時的に解決する可能性がありますが、両肩とセンターの偏摩耗はタイヤ交換するしか改善の手段はありません。

ピンチカットがないかチェック

ピンチカットとは、タイヤのサイドウォールの一部がポコっと盛り上がって変形している状態のことです。ピンチカットは、カーカスコード(タイヤ内部の骨組み)が切れてしまうことで起こります。カーカスコードが切れてしまうと、切れた部分はゴムのみで支えていることになるため、空気の圧力で外側に膨らみポコっと盛り上がってしまうという仕組みです。カーカスコードが切れる原因としては、縁石に勢いよく乗り上げた際の衝撃で断裂することが多いです。他にも、タイヤのひび割れがカーカスまで達していた場合(レベル5)も原因になり得ます。当然ながら、ピンチカットが起きている状態のタイヤは非常に強度が弱く、ゴムが圧力に耐えきれないとバーストしてしまいます。残念ながら修理は不可能なので、ピンチカットを発見した場合は早急にタイヤ交換を実施しましょう。

異物が刺さっていないかチェック

ひび割れ点検の際は、タイヤに釘や鉄の破片などが刺さっていないかも同時に確認しておきましょう。タイヤに異物が刺さっていた場合の空気の漏れ方は2通りあります。

・徐々に空気が抜けていくパターン
・すぐに空気が抜けてパンクするパターン

既にパンクしてしまった場合は自走不可能ですが、徐々に空気が抜けているのであれば自走して近くのガソリンスタンドなど、パンク修理のできるショップまで走れる可能性があります。タイヤに刺さっている異物はすぐにでも抜きたくなるかもしれませんが、自走できそうな場合は絶対に抜かないでおきましょう。穴を塞ぐものがなくなるので、異物を抜いた瞬間にタイヤがパンクするからです。トレッド面のパンクは修理できるため、ショップに持ち込めば直してもらうことができます。また、セルフでパンク修理できるキットが販売されているので、DIYが得意な方はセルフリペアしてもいいでしょう。ただ、穴の大きさや形状によっては修理不可能な場合もあるので注意してください。

タイヤの交換時期目安はいつ?

タイヤの交換時期目安はいつ?

タイヤのひび割れを避けるためにも、適切なタイミングでのタイヤ交換は欠かせません。タイヤの交換時期は走行距離や経過時間、使用状況にもよりますが、ここでは一般的に言われている交換時期を例にご紹介します。

走行距離と経過時間

まず一番分かりやすい指標として、走行距離があります。車種やタイヤの銘柄にもよるのである程度の目安にはなりますが、一般的にはタイヤは5,000km走ると1mm摩耗すると言われています。新品のタイヤは約8mmの溝があり、スリップサインの1.6mmまでは約6.4mmの余裕があります。そのため、6.4×5,000=32,000kmに達するとそろそろタイヤ交換の時期だと言えます。また、経過年数で言えば4~5年経ったタイヤは交換が推奨されています。なお、スタッドレスタイヤに関してはゴムが柔らかく劣化しやすいため3年ほどで交換するのが望ましいとされています。タイヤの製造年を確認する方法ですが、これはタイヤのサイドウォールにある刻印を見れば把握できます。2000年以降に製造されたタイヤには4桁の番号が振ってあり、例えば「3119」などの番号が刻印されています。前半の2桁はその年の何週目か(31週目)、後半の2桁は西暦(2019年)を表します。つまり、この例であれば2019年の31週目(8月頃)に製造されたタイヤであることが分かります。

ひび割れていた場合の交換時期目安は?

タイヤがひび割れていた場合の交換時期の目安ですが、これは冒頭で解説したように5段階でレベル分けすることができます。1,2のレベルであれば継続的に使用しても問題ないレベルですが、3,4になるとそろそろ交換時期と言えるでしょう。年数で言えば3~4年ほどでレベル3,4くらいのひび割れが起きることが多く、やはり長くても4~5年での交換が望ましいと言えます。もしひび割れの程度が分からない場合は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどに相談してみることをおすすめします。

溝の残りが少ない場合の交換時期の目安は?

タイヤには、溝の残りを確認するためのスリップサインというものがあります。スリップサインはトレッド面のタイヤ溝の底にある盛り上がりで、スリップサインがタイヤ表面に出てくると車検に不合格となります。スリップサインはタイヤのサイドウォールにある△マークの延長線上にあるので、確認するときは目安にするといいでしょう。なお、スリップサインが完全に出ていなければ車検には合格しますが、溝の残りが3.2mm(スリップサインからは1.6mm)を切ると極端に性能が低下します。特に、雨のときにハイドロプレーニング(水の上を滑ってしまい、ハンドル操作やブレーキ操作がきかなくなる現象)を起こしやすくなり非常に危険なので、スリップサインまで1.6mmを切ったらタイヤを交換しましょう。

タイヤを交換するならどこがいい?

タイヤを交換するならどこがいい?

ここまで、タイヤのひび割れの許容範囲や交換時期の目安について解説してきました。タイヤを交換する必要がでてきた場合、どこにお願いするのがいいのでしょうか?カー用品店やガソリンスタンド、ディーラーなど、タイヤ交換を実施している業者の特徴を以下にまとめました。

ディーラー

新車販売を行うディーラーでは、タイヤ交換も行っている店舗が多く存在します。ディーラーは何かと高いイメージがあるかもしれません。確かに他の業者に比べて工賃、タイヤ代ともに価格が高目であることは否めません。ただ、キャンペーンなどを利用すると安く済ませられる場合もあります。ディーラーのメリットは何と言っても安心感です。タイヤ選びがよくわからないという方でも、的確なアドバイスでタイヤ選びをサポートしてくれます。作業レベルは間違いありませんし、整備保証がつくなどの特典もあります。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドに行くとタイヤをたくさん置いてあることからも分かりますが、積極的にタイヤ交換を受け付けているガソリンスタンドは多いです。ガソリンスタンドが近所にある人は利便性がいいところが利点でしょう。また、急なタイヤ交換にも対応してくれる可能性が高いことも嬉しいポイントです。ただ、デメリットとして価格が高めである点と、作業を頻繁に行っていない店舗だと作業レベルが低いことがあります。タイヤ交換を積極的に進めている(作業している光景をよく見る)店舗であれば安心でしょう。

タイヤ専門店

ブリヂストンで言えばタイヤ館、ヨコハマタイヤで言えばタイヤガーデンというように、タイヤメーカー系列のタイヤ専門店があります。タイヤの専門店だけあって、作業レベルやタイヤの知識は高水準です。ただし、価格はしっかりとしたブランドのタイヤだけあって高めです。また、タイヤ館ならブリヂストンのみといったように、そのメーカーのタイヤしか選べないこともデメリットでしょう。

カー用品店

タイヤ交換といえばカー用品店が頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか?カー用品店はタイヤ交換の工賃が安いことがメリットですが、デメリットとしては作業レベルにバラつきがある点が挙げられます。とはいえ、コストが重要だという方には悪くない選択と言えるでしょう。

ネット通販&タイヤ持ち込み

費用が安いという意味では、この組み合わせに勝るものはないでしょう。ネット通販の利点は何と言ってもタイヤ本体価格の圧倒的な安さです。ただ、通販でのタイヤ購入となるとタイヤ交換はどこかのショップに依頼しなければならない手間があります。持ち込みとなるとショップによっては工賃が高くなることがあるため、ショップ選びは慎重に行いたいところです。とはいえ、近年ではむしろ持ち込み歓迎のショップも増えてきています。そうしたショップは工賃も安いため、タイヤ代と工賃の両方で節約することができるでしょう。また、そうしたショップはタイヤを直接店舗に配送することが可能なことも多く、タイヤを自宅から店舗まで運ぶ手間がかかりません。作業のレベル自体も専門でやっているだけあって高水準であり、タイヤ選びを自分で行うこと以外にはデメリットはないと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?タイヤは車の安全に関わるとても重要なパーツです。タイヤにひび割れが起きていると心配になるかもしれませんが、レベル1,2(表面にうっすらとひびが入る)程度であれば走行に支障はありません。ただ、ひび割れが進行していくとバーストなどの危険が増すため、日頃から観察することは欠かせません。その際は、ピンチカットや異物が刺さっていないかなど、他のトラブルについても見ておきましょう。また、空気圧のチェックや不要な荷物を降ろすなど、できるだけタイヤの負担を減らすように努めることも重要です。タイヤ交換をする必要がある場合は、「タイヤを交換するならどこがいい?」の項目を参考に、自分に合ったショップを探してみてください。

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