- ミッション・駆動系修理・整備
- スズキ キャリイトラック
- 費用総額:41,426円
- 作業時間:4時間30分
2022年12月23日 10:54スズキ DB52T キャリィ リヤアクスルシャフトベアリング交換作業
今回はキャリィのリヤアクスルシャフトベアリングの交換作業です。
お車の状態としては走行中に異音がするとのことですので実際に走行して確認していきます。
試乗してみると時速30キロくらいからゴーッという異音が確認できました。
次に車両をリフトアップしてタイヤを回してみると右のリヤタイヤが上下にブレている状態でした。タイヤのガタつき確認するとガタガタの状態でした。
ブレーキを分解してみるとブレーキドラム内がデフオイルで悲惨なことになっていました。
ベアリングのガタが原因だということが分かったので交換作業に移ります。
まずブレーキライニングを分解してアクスルシャフトを取り外す作業を進めていきます。
ライニングシューはオイルで汚れてしまって再利用不可なので新しいものに交換するのですが再利用できるスプリングなどは清掃していきます。
一通り分解してアクスルシャフトを取り外すことができました。
プレスと電動サンダーを使用してベアリングをアクスルシャフトから取り外すことができました。
ベアリングを取り外したらバックプレートもオイルで汚れいるので綺麗にしていきます。
その後バックプレートの組付けを忘れないようにして新品のベアリングの組付けの作業に移ります。
組み付けの作業はプレスを使用するのですが既定の圧力で組付けていきます。
無事にアクスルシャフトにバックプレートとベアリングを組み付けることができました。
次にこの準備できたアクスルシャフトを車体側に組み付けるのですが、その前にオイルシールを新しいものに交換しておきました。
アクスルシャフトを組み付ける際にオイルシールを傷つけないように慎重に作業を進めました。取り付けのボルトをしっかりと既定のトルクで締め付けて確認したら次はブレーキライニングの組付け作業に移ります。
まずホイールシリンダーを組み付けていくのですがブレーキパイプとの接合部を破損させないようにあらかじめ可能な限り錆を落としておきました。
ブレーキの機構を組み終えたら次はブレーキフルードのエア抜きの作業を行い、タイヤを組み付けて確認作業に移ります。
まずは車両がリフトアップされている状態でタイヤを回していきます。
交換作業前に確認されていた異音やブレなどなくなり一安心です。
次に実際に走行してみましたが、作業前は時速30キロほどで異音が確認されていたのですが作業後は全く異音もなく快適に走行できました。
これで今回の修理作業は完了です。
ちなみに
ブレーキドラム内がオイルで汚れてしまっている状態ですと当然ですがブレーキの効きも悪くなるのでとても危険な状態でありました。
何はともあれ無事に作業が完了して安心してお車をお使いいただける状態にできてよかったです。
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成12年 | メーカー・ブランド | スズキ |
---|---|---|---|
車種 | キャリイトラック | グレード | KC農繁仕様 |
型式 | DB52T |
費用明細
項目 | 数量 | 単価 | 金額 | 消費税 | 区分 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
リヤアクスルシャフトベアリング | 2.0 | 1,550 | 3,100 | 課税 | 部品 | |
オイルシールプロテクタ | 2.0 | 100 | 200 | 課税 | 部品 | |
アクスルシャフトオイルシール | 2.0 | 390 | 780 | 課税 | 部品 | |
リテーナ | 2.0 | 570 | 1,140 | 課税 | 部品 | |
ベアリングスペーサー | 2.0 | 180 | 360 | 課税 | 部品 | |
リヤブレーキライニングセット | 2.0 | 2,200 | 4,400 | 課税 | 部品 | |
ブレーキフルード | 1.0 | 1,000 | 1,000 | 課税 | 部品 | |
交換工賃 | 1.0 | 26,680 | 26,680 | 課税 | 工賃 |
小計(課税) (①) | 37,660円 |
---|---|
消費税 (②) | 3,766円 |
小計(非課税) (③) | 0円 |
値引き (④) | - 円 |
総額(消費税込) (①+②+③) | 41,426円 |