- ミッション・駆動系修理・整備
2018年06月25日 12:59ハイゼット クラッチ切れ不良 松山市
入庫時の状態はクラッチの遊びが大きく、
クラッチを目一杯踏み込んでも半クラッチに近い状態。
通常、クラッチディスクが擦り減ると遊びが小さくなります。
経験上、遊びが大きくなる=クラッチディスクが厚くなる
=剥がれたフェーシングが重なって部分的に厚くなる。
ってパターンが多い。
取り外したクラッチディスク&カバー。
予想に反してフェーシングの剥がれはないが湿ってる感じです。
車両から外したクラッチディスクは厚さ7.1mm
新品のクラッチディスクは厚さ8.0mm
ミッション側を見てみると、インプットシャフトの所からミッションオイルが漏れて
クラッチディスクをふやけさせていたようです。
おそらくはすり減ったクラッチディスクに合わせて調整していたが、
その状態でクラッチディスクが漏れたオイルを吸い込んで厚みが増し、
クラッチの遊びが大きくなったのでしょう。
このまま再使用は良くないと判断し、フライホイールはパーツクリーナーで洗浄し、
新品のクラッチディスクとカバーを組み付けました。
ミッション側の漏れ対策をするには手間と費用がかかり過ぎると判断し、
また中古ミッションも安くはありません。
というわけで、
今回は日産系のケミカル、PITWORKのオイルシーリング剤を使用してみました。
エンジンオイル、パワステ、マニュアルミッション、ディファレンシャル等のオイル漏れを
漏れ出た所から硬化してオイル漏れを止めます。
おしまい