スクープ
更新日:2022.07.06 / 掲載日:2022.05.23
日産2022夏新車ラッシュ! フルチェン新型エクストレイル&キックスマイナーチェンジ!!

電気自動車アリアのデリバリー開始や5月20日には軽の電気自動車サクラを発表した日産自動車。電気自動車だけではなく、間もなく待望のSUV新型エクストレイルのフルモデルチェンジや同じくSUVキックスのマイナーチェンジが控えている。
まずは新型エクストレイルの情報から。本来であれば、2021年中にデビューしていた新型エクストレイル。新型コロナウイルス感染症拡大や、それらに関係した半導体を中心とする自動車部品不足により日本発売が遅れていた。

2021年4月の上海モーターショー2021で日本より一足早くお披露目されている新型エクストレイルだが、中国市場では最高出力150kW/最大トルク300Nmを発生する1.5L直列3気筒可変圧縮VCターボエンジンにCVTの組み合わせで販売されている。駆動方式は2WD(FF)とインテリジェント4×4の4WDがラインナップされている。

新型エクストレイルの日本仕様はエクステリアやインテリアは中国仕様のエクストレイルや北米仕様のローグと変わらないが、パワートレーンラインナップは異なる可能性が高い。
日本向けのエクストレイルに搭載されるパワートレーンはノートやセレナ、キックスに搭載されているシリーズハイブリッドのe-POWERになる可能性が高い。しかも、発電用エンジンが現在のe-POWERラインナップに搭載されている1.2L直列3気筒エンジンから、中国向けエクストレイルに搭載される1.5L直列3気筒可変圧縮VCターボエンジンに変更される。
発電用エンジンに1.5L可変圧縮VCターボエンジンを採用したe-POWERは、すでに欧州向けSUVのキャシュカイに搭載されているもので、圧縮比が8:1から14:1の範囲で変わる。このシステムはキャシュカイ搭載時で最高出力156hpを発生。e-POWERのモーターは電気自動車リーフなどと同じ140kWを発生するモーターが組み合わされ、システム全体の出力が188hpとなっている。

新型エクストレイルに搭載されるパワートレーンはズバリこの1.5L可変圧縮VCターボエンジンを採用のe-POWERとなる可能性が高い。4WDシステムも‘従来のメカニカルなインテリジェント4×4ではなく、ノート/ノートオーラから採用されたリヤに高出力の駆動用モーターを加えたe-POWER 4WDとなるだろう。
パワートレーンラインナップはこのe-POWERだけではなく、価格を抑えた現行型エクストレイルに搭載されている2.0L直4エンジンが日本市場のみ継続採用される可能性もある。


新型エクストレイルのデビュー時期は2022年夏。間もなくディーラーでの予約注文がスタートするだろう。

そして今回、コンパクトSUVのキックスのマイナーチェンジ情報もキャッチした。現行型キックスはタイ王国で生産されているが、海外製造についてはこのまま継続。パワートレーンは現在1.2L直3エンジンを搭載したe-POWERだが、モーター性能が現在の70kWからノートオーラと同じ100kWにパワーアップされる可能性が高い。加えて、待望の4WDも追加される。メカニカルな4WDではなく、ノート/ノートオーラや前述の新型エクストレイルと同じく後輪に駆動用モーターを追加した電気式4WDが登場するのだ。


内外装も変更が加えられ魅力が一気にアップするキックス。この新型キックスのデビューも新型エクストレイルと同じく、2022年夏あたりのデビューが濃厚だ。