スクープ
更新日:2019.08.01 / 掲載日:2019.08.01
スクープ! スバル新型レヴォーグ東モでデビューへ

SUBARU VIZIV TOURER CONCEPT
海外市場からの要望で大きくなりすぎたレガシィツーリングワゴンの事実上の国内向け後継車として2014年にデビューしたスバルレヴォーグも、早5年が過ぎた。スバルは恒例行事として毎年のようにレヴォーグの内容を進化させ、最新モデルの走りはまったく古びないどころか、登場当時より洗練されているが、商品の鮮度として、そろそろ新型が待望されるタイミングではある。
事実、すでに次期モデルの開発はラストスパートに入っている。スケジュール感としては、2019年秋の東京モーターショーに市販前提のプロトタイプを出展し、明けて2020年のなるべく早い時期には発売という方向で進んでいるという。
気になるデザインは、スバルが2018年のジュネーブショーに出展したコンセプトカー、「SUBARU VIZIV TOURER CONCEPT」がベース。近年のスバルが掲げるデザインフィロソフィ「DYNAMIC×SOLID」をテーマに、ひと目でスバルと分かるヘキサゴングリルから始まる精悍な前傾姿勢を表現した、新しいステーションワゴンスタイルだ。
プラットフォームはもちろん、現行インプレッサから順次採用拡大されているスバルグローバルプラットフォーム(SGP)。搭載されるエンジンは、新開発の1.5~2Lのダウンサイジングターボと噂されていたが、当初は現行型の1.6L直噴ターボをブラッシュアップしたものが中心になりそうだ。ほかに、スバル初のプラグインハイブリッドとなった北米向けのクロストレックハイブリッド(日本市場導入予定はなし)に積まれている、プリウスから譲り受けたプラグインハイブリッドシステムや、現行フォレスターやXVにも設定されているトランスミッション後端にモーターを仕込んだハイブリッドシステムであるe-BOXERの搭載も可能性はある。
しかし、それらのシステムはどちらかと言えば将来的に搭載が予想される提携先のトヨタのフルハイブリッドシステムまでの繋ぎだろう。走りが売りのスバルの本命は、現状ではやはり新開発のガソリンユニット。これが2021年以降のマイナーチェンジで搭載されて、初めてスバルの新しい走りを決定づけることになるだろう。
後期モデルになるほど完成度が高まるスバルの伝統を知るファンにとっては、発売早々の新型レヴォーグに手を出すべきかどうか、悩ましい日々が始まることになりそうだ。

SUBARU VIZIV TOURER CONCEPT