スクープ
更新日:2026.01.02 / 掲載日:2026.01.02
次期ハイエース「HIACE CONCEPT」で現実味加速。電動化と新機構で商用の常識を更新

トヨタの次期ハイエース像が、一気に具体性を帯びてきた。ジャパンモビリティショーに登場した「HIACE CONCEPT」は、単なるデザインスタディにとどまらず、次期型の方向性をかなり明確に示す存在だったと言える。長寿モデルとして熟成を重ねてきた現行200系から、いよいよ本格的な世代交代へ向けたカウントダウンが始まった印象だ。
最大のポイントは、パワートレーンの刷新である。次期型ではすでに公開されている新開発の1.5L〜2.0L直列4気筒ガソリンエンジンを核に、それをベースとしたハイブリッド仕様が用意される見通しだ。商用ユースを前提に、燃費性能と耐久性、扱いやすさを高次元で両立させる狙いがあるとみられる。とくにハイブリッドは、市街地走行の多い配送用途や乗用ワゴン系との相性がよく、主力の一角を担う可能性が高い。
さらにBEV(電気自動車)も最初から想定されたラインナップとして組み込まれる見込みだ。HIACE CONCEPTで示されたように、用途や地域特性に応じてガソリン、ハイブリッド、BEVを使い分けるマルチパスウェイ戦略が、そのまま商用バンにも落とし込まれる形になる。
もうひとつ、見逃せないのがHIACE CONCEPTで提示されたセンターピラーレススライドドアの存在だ。量産車への採用が濃厚と見られており、これが実現すれば積み下ろし性や乗降性は飛躍的に向上する。とくに宅配や送迎、キャンピングカーなど多用途展開を考えれば、この機構は次期ハイエースの象徴的な進化点になりそうだ。ボディ剛性や安全性との両立が前提となるが、コンセプトモデルの完成度を見る限り、技術的な目処は立っていると考えられる。
プラットフォームは専用設計を継続しつつ、電動化と先進安全装備に対応した新世代へ移行する。衝突安全性能の強化や運転支援機能の進化に加え、ボディ剛性や静粛性の底上げも図られる見込みだ。一方で、積載性や耐久性、整備のしやすさといったハイエースらしい実務性能は、引き続き最優先事項として守られる。
エクステリアは、HIACE CONCEPTで示されたクリーンかつ機能的なデザインがベースになる可能性が高い。奇をてらう方向ではなく、空力や視界、作業性といった合理性を突き詰めた進化形といった印象だ。インテリアもデジタル化が進み、メーターやインフォテインメントは刷新。コネクティッド機能の充実により、フリート管理や業務効率化を支える“仕事の道具”としての価値がさらに高まる。
登場時期は2027年が有力と見られている。現行200系ハイエースは2004年にデビューしており、もしこのタイミングで世代交代となれば、実に23年ぶりのフル刷新ということになる。その登場を楽しみに待とう!