スクープ
更新日:2025.12.07 / 掲載日:2025.12.07
次期ワゴンR、「Vision e-Sky」デザインを量産仕様に展開か!? BEVもあり!?

スズキの主力軽ハイトワゴン「ワゴンR」について、次期モデルの概要が少しずつ見え始めている。現行型の6代目は2017年にデビューしており、7代目となる新型の発売時期は2026年年央あたりが有力視されている。
外観で注目されるのが、軽乗用BEVコンセプト「Vision e-Sky」をモチーフにしたフロントまわりだ。「Vision e-Sky」は、ジャパンモビリティショー2025で展示された軽乗用BEVコンセプトモデルで、水平基調のランプ形状とシンプルな面構成が特徴だった。次期ワゴンRでは、このイメージを量販モデル向けにアレンジし、過度なメッキを抑えた落ち着いた表情のフロントフェイスを採用する案が有力だ。
ボディ全体のパッケージは、現行型と同等クラスの全高と全幅を維持しつつ、ピラーまわりやガラスエリアの取り方を整理する方向が取り沙汰されている。軽ハイトワゴンとしての使い勝手はそのままに、サイドビューの線を整理して“ワゴンRらしさ”を残す構成になりそうだ。
パワートレーンは、現行スズキ軽自動車に展開されているマイルドハイブリッドの改良版が軸になる見通しだ。自然吸気エンジンとISG(モーター機能付き発電機)を組み合わせた構成とみられ、燃費は26km/L以上(WLTCモード相当)を目標としたチューニングが想定されている。実用域での加速と低燃費のバランスをどこまで高められるかがポイントになりそうだ。
一方で、ワゴンRとしてのBEV(電気自動車)の開発も進んでいる。こちらは「Vision e-Sky」で示されたパッケージングやデザインテーマをベースに、ワゴンR系のボディに落とし込む構想とされる。ただし投入はガソリン+マイルドハイブリッド車よりも遅く、約2年ほど遅れての追加になる可能性が高いほか、まったく別のネーミングでデビューする可能性もある。次のスズキ軽の10年をどう表現し、進化させるのか新型ワゴンRの登場が楽しみだ。