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更新日:2023.03.30 / 掲載日:2023.03.30
セダンは不滅! ホンダアコード、先進装備満載で2023年後半に日本デビュー!

ホンダを代表する4ドアセダンのアコード。日本市場においては2023年1月に現行型の10代目が販売終了し一時途絶えているが、2022年11月に北米向けの12代目となる新型がワールドプレミアされた。
まずは北米向けから発表された形になったが、先代アコードと同じく基本フレームは全世界共通で、デザインも細部は異なるがほぼ同一のものとなる。日本向けの新型アコードは10代目と同じく海外生産となり、タイ王国のHonda Automobile (Thailand) Co.,Ltd. アユタヤ工場で生産され、日本へ輸入される形となる。

新型アコードのエクステリアデザインは、現行型シビックから採用されたデザイン言語を踏襲し、ZR-Vや日本へは残念ながら未導入となる新型CR-Vと共通性が持たされている。インテリアデザインも同じく横基調にハニカム意匠のパネルが装着され、かなり似通った印象だ。

パワートレーンは北米向けでは1.5L直4ターボと2L直4・2モーター式ハイブリッドの2ラインナップとなっているが、10代目と同じく日本向けは2L直4・2モーター式ハイブリッドのみとなる。このハイブリッドは改良が加えられシステム出力も向上し、パワフルな走りが期待できるだろう。走りのカスタマイズを可能にするIndividualモードが搭載されるほか、ステアリングのパドルシフトで減速コントロールが6段階で可能になり、ワンペダルのような走行体験が得られるという。

先進装備もこのアコードから採用されていくはずだ。日本では2022年末にその概要が公開された先進安全技術の最新型「ホンダセンシング360」がこの11代目アコードから採用される模様だ。アジア向けでは中国向けのCR-Vへの搭載が先になるが、その名の通り車両周辺の死角をカバーする全方位型で、高速道路走行時のハンズオフ機能も搭載される可能性が高い。
インフォテイメントシステムについても、北米向けアコードにはホンダとしては最大サイズのタッチ式12.3インチディスプレイを採用されており、大きく進化している。北米向けアコードのハイブリッド最上位モデルには最新のアプリやサービスを搭載したGoogle built-in (グーグル ビルトイン)が搭載されている。カーナビゲーションのアップデート、音声操作によるエアコンの温度設定などが可能で、システムやアプリの更新が通信ネットワーク経由で可能となる。日本向け新型アコードはこのシステムが全グレードに標準装備またはメーカーオプションで採用されるだろう。
真っ向ライバルのトヨタ・カムリが日本向けモデルを2023年内で生産終了となり、日本市場から姿を消し、日産もティアナの後継モデルの投入を見送るなどセダン不遇の時代となっているが、新型アコードの登場で活性化を期待したいところだ。