輸入車
更新日:2023.05.09 / 掲載日:2022.04.04
WINTER DRIVE WITH MODEL3【グーワールド コラム/テストドライブ】

文●石井昌道 写真●ユニット・コンパス
問い合わせ:テスラ TEL:0120-966-774 URL:https://www.tesla.com/ja_jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年5月号の内容です)
「冬場にBEVは使えなくなる」は本当なのか実際に試してみた
テスラ モデル3にはさまざまな魅力があるが、電気自動車としての基本性能の高さにも感心させられる。グーネットマガジンでは毎回同じルートを走行して実電費を測る「グーEVテスト」という連載を担当しているが、モデル3はそこでも優秀であることを確認している。
今回はアップデートされたモデル3ロングレンジ(航続距離は昨年よりも100km以上増の689km)を試す機会を得たが、スタッドレスタイヤを履いているということもあり、雪を求めて群馬県を目指すことにした。EVはヒーターに負荷がかかる冬場の電費の落ち込みが著しいと言われるが、その検証も兼ねてだ。
東京都内を出発するときはバッテリー残量86%で航続可能距離は495kmと表示されていた。目的地までは160kmほどなので余裕があるが、高速道路では電費は落ちる傾向であり、気温もグッと下がるだろうから、悪化することは予想していた。目的地到着時の走行距離は165km、電費は5.18km/kWhで、出発時に495kmだった航続可能距離は249km(途中CHAdeMOで30分充電)。もちろん落ち込みはあったが、出発地に対して目的地が約900mも標高が高いこと、雪による多少のスリップも影響している。ちなみに目的地の気温は到着時が0度で夕方には−5度まで下がり、ヒーターは大活躍していた。下りになる復路で電費は7.78km/kWhまで伸びた。トータルでの電費は344km走って5.9km/kWh。今回は充電器の使い勝手も試しているが、それがなかったとして計算すると、往復してもバッテリー残量23%、航続可能距離132kmと表示されていたと推測できる。ヒーターの電力消費をまったく気にせず東京・群馬の往復344kmを余裕でこなすのだから十分に実用的であり、冬場もおそれることはないといえるだろう。
最新モデルではユーザーインターフェースがアップデートされたことで、電費をチェックするのもやりやすくなったし、ウインカーを操作すると死角の画像がモニター内に表示されるのも安心・安全だった。これまでにも増して魅力的なモデルなのだ。



