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更新日:2021.11.04 / 掲載日:2021.11.04
フォルクスワーゲン 新型「ID.5」「ID.5GTX」欧州ワールドプレミア

フォルクスワーゲンは現地時間の11月3日、ブランド初の電動SUVクーペである新型「ID.5」と「ID.5 GTX」のワールドプレミアを行った。欧州で2022年に発売予定だという。
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バッテリー性能だけでなく、空気抵抗の工夫で航続距離を伸長

「ID.5」は全長4599mm(ID.5 GTX:4582mm)で、3つのエンジンモデルがラインナップされる。ID.5はリアに電気エンジンを搭載し、ID.5 GTXのデュアルモーター四輪駆動は、前後の車軸にe-モーターを搭載する。
ID.5は、すべてのタイプで大容量のバッテリーを搭載。ボディは0.26(ID.5 GTXは0.27)という低い空気抵抗係数を示し、これが効率性を高め、航続距離を伸ばしている。この性能は、大きく開くテールゲートに組み込まれたスポイラーによって、さらに強化されている。また、フロントの電動冷却エアベントは、必要なときだけ開き、空気の流れを最適化する仕組みだ。
ID.ファミリーの中でもワンランク上の仕上がり

ID.5は、フロント(オプション)とリアに配された特徴的なLEDライトストリップによって、ID.ファミリーの一員であることが示されている。一方で、印象的なバンパーやルーフラインなどの特徴が、ほかのID.とも違う個性を生み出している。大きなエアインレットとIQ.Light LEDマトリックスヘッドライトにより、さらにダイナミックな外観を実現。「ビークルダイナミクスマネージャー」は、ドライブとシャシーの制御システムをネットワーク化し、オプションのアダプティブDCCシャシーは最適なドライビングダイナミクスを実現。これにより、新しいレベルのドライビングトラクション、そして安全性能を実現する。ID.5およびID.5 GTXは、走行モードDでは惰性走行、走行モードBではエネルギー回生を行う。
ID.5の室内空間は、クーペタイプの形状にもかかわらず、フォルクスワーゲンID.4と比較して、後ろのヘッドルームがわずかに小さいのみ。2766mmのロングホイールベースにより、上位クラスのSUVに匹敵する室内空間をもつ。ラゲッジルームの容量は549リットルで、素材やつくりには上質感が漂う。シート材は内装によって異なるが、オプションのトップスポーツシートは、バックレスト上部にパンチングされたIDロゴが特徴となっている。
コネクテッドシステムの目玉「Car2X通信」
最新のデジタル・コックピットのドライバーディスプレイとマルチメディアシステムは、高解像度で鮮やかな映像を提供。また、ドライバーの視界内に設置されたAR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイ(オプション)は、追加情報を表示する。新しいID.ソフトウェア3.0は、自然な音声コントロール(”Hallo ID”)を含む様々な改良が施された。We Connectサービスは、リアルタイムのオンライン交通情報、オンライン地図更新、充電ステーションの情報、ウェブラジオなどをドライバーに提供する。
Car2X通信という、新しい仕組みも搭載。ほかのフォルクスワーゲンの車両に搭載されている互換性のあるデータと、半径最大800メートル以内のインフラからの信号をキャッチし、近場の危険なエリアや事故など、交通に関する警告を行う。コックピット内のライトが、視覚的にドライバーへ注意を促してくれる。
フォルクスワーゲンは、欧州における販売台数のうち、2030年までに少なくとも70%が電気自動車のみになると想定している(100万台以上に相当)。また、北米と中国では、販売台数の50%を電気自動車にすることを目指しており、これらの目標のために、フォルクスワーゲンは毎年少なくとも1台の電気自動車を投入することを予定している。
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