輸入車
更新日:2021.06.25 / 掲載日:2021.06.25

快適な車中泊を楽しめるオススメ車はコレ!【自動車ジャーナリスト九島辰也が解説】

文●九島辰也 写真●日産、ユニット・コンパス

 キャンプに行くならワイルドなSUV、グランピングなら都会的な高級SUVでしょうか。実際は舗装されている場所でも気分は出ますから。それに周りに対してもちょっとだけアピールできるでしょ。まぁ、ほとんどの場合自己満ですけど、それもクルマ選びには大事です。 ただ、車中泊となればリアルな実用性が必要になります。それなりのスペースがないと横になって寝られませんから。2シーターミッドシップでは地獄です。そんな人いないでしょうが。

キャラバンやハイエースといったバンは、車中泊に最適

キャラバン プレミアムGXブラックギア

キャラバン プレミアムGXブラックギア

 となると、やはりミニバンか3列シートのSUVあたりが順当だと。90年代はシボレーアストロベースのキャンパーが流行った話は以前しましたよね。スタークラフトあたりの。ハイルーフでカーテンが付いていました。

 で、そんなことを考えていたら一台のクルマを思い出しました。マツダ・ボンゴフレンディのオートフリートップってやつです。知らない方のために説明すると、天井後部にヒンジがあって前方部が電動式油圧ダンパーでせり上がるんです。言うなれば、屋根裏部屋ができる感じですね。イマドキ風に言うならば“ロフト”。サイドはテント地で虫除けの網も付いています。よって風通しもバッチリ。いま売り出したらヒットしそうな気がします。

 調べてみると、こんな仕様のクルマが他にもありました。ホンダ・オデッセイフィールドデッキ、ホンダ・ステップワゴンフィールドデッキ。90年代に自動車雑誌の編集をしていましたが、あまり記憶にありませんが。でも初代型ベースというのがニクイですね。見た目が懐かしいしかわいい。

 現行型だと、やはり王道はハイエース。コレをベースにキャンパーにカスタムしてくれるショップも多々あります。個人的には王様だと思っています。で、それに対抗するのが日産 キャラバン。いま日産は「車中HACK」というキャッチコピーでキャンペーンをしています。キャラバン プレミアムGXブラックギアというのがそのモデル。意外なことに、メーカーも最近のトレンドに敏感に対応していたんですね。正直驚きです。

  • キャラバン プレミアムGXブラックギア

    キャラバン プレミアムGXブラックギア

  • キャラバン プレミアムGXブラックギア

    キャラバン プレミアムGXブラックギア

  • オーテックからは跳ね上げ式ベッドを備えたキャラバン マルチベッドも販売中

    オーテックからは跳ね上げ式ベッドを備えたキャラバン マルチベッドも販売中

ラグジュアリーな雰囲気を楽しみたいなら輸入SUVもおすすめ

ユニークなところとしては、ラングラーアンリミテッド用の後付けポップアップルーフ(TripTop製)も存在する。

ユニークなところとしては、ラングラーアンリミテッド用の後付けポップアップルーフ(TripTop製)も存在する。

 では輸入車だとどうなのか。調べるとオートフリートップ的なクルマがありました。メルセデス・ベンツVクラス マルコポーロホライゾンとフォルクスワーゲン・カリフォルニアです。後者は正規輸入販売されていないのでほとんどの方は知らないかと思われます。カリフォルニアなんていい名前ですね。フェラーリ以外にもあったんだ。でも考えてみれば、フォルクスワーゲンのミニバンは“ワーゲンバス”なんて呼ばれていたタイプ2の時代からそんな使われ方をしていましたから、それほど違和感はないかも。気になった方はネットサーフィンしてみてください。この辺のクルマでキャンプ場に現れれば、かなり注目を浴びます。

 SUVではホイールベースの長い3列シートタイプだとスペースは取れそうです。ランクル200は使えそうですね。となると、レクサスLXも大丈夫かも。マツダCX8はどうなんだろう。かつてマツダにプロシードマービーというクルマがあって、若い頃はそれでサーフトリップに出かけていましたが、あれは快適でした。ベースはピックアップトラックのプロシードで、全長は5m近くありましたから十分横になって寝られます。とにかく大きかった。

 輸入SUVではメルセデス・ベンツGLSやBMW X7、アウディQ7 はいけそうですね。すべて全長は5m超え。このクラスだと車中泊もそうですが、グランピングにもピッタリ合いそうです。ラグジュアリーですから。あ、大きさで言えばキャデラック・エスカレードという巨大SUVがあることを忘れていました。全長はなんと5382mm。特大です。でも2列目がキャプテンシートだと車内にベッド作りはどうなんだろう。やっぱ車中泊には不向きそうですね。

 なんて感じで、今回はサイズから見た車中泊に合いそうなクルマを考えてみました。ボンゴフレンディのオートフリートップ的なものがまた流行ったりして。なんか想像するだけで楽しくなってきました。メーカーさん、ご一考よろしく!

3列シートを備える輸入SUVは高額なモデルが多いが、中古車であれば購入資金をぐっと抑えることも可能だ。写真はアウディ Q7

3列シートを備える輸入SUVは高額なモデルが多いが、中古車であれば購入資金をぐっと抑えることも可能だ。写真はアウディ Q7

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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