輸入車
更新日:2021.03.29 / 掲載日:2021.03.29
ボルボ・カーズ大慶工場、100%クライメート・ニュートラル電力使用へ

中国・大慶市のボルボカーズ製造工場
ボルボ・カーズは現地時間24日、中国・大慶市にある製造工場が100%クライメート・ニュートラル電力での運営が開始されたと発表した。昨年発表された、成都の製造工場に続いての達成となる。
バイオマスと風力発電による電力を使用

中国・大慶市のボルボカーズ製造工場
黒龍江省の大慶工場に供給される電力は、バイオマス発電(83%)と風力発電(17%)によるもの。工場の年間CO2排出量を、約34,000トン削減できると試算されている。また、バイオマス発電所では、地元で持続的に調達された農業や林業の廃棄物が使用されている。
大慶工場が加わったことで、ボルボ・カーズのグローバルにおける製造ネットワークは、90%近くの使用電力を気候変動対策を施した電力で賄っていることになる。2025年までに製造事業をクライメート・ニュートラルにするというボルボ・カーズの目標に向けた重要な一歩だ。
今後も中国工場での排出ガス削減に尽力

中国・大慶市のボルボカーズ製造工場
インダストリアル・オペレーションと品質担当のSVPであるハビエル・ヴァレラは 「ボルボ・カーズでは、サステナビリティは安全性と同様に重要。野心的な気候変動目標を達成するためには、製造ネットワークからの排出物対策に取り組むことが重要」と述べた。
大慶での達成以外にも、ボルボ・カーズは中国の工場周辺も含めての排出ガス削減をさらに進めており、ここ数ヶ月間、現地のサプライヤーと緊密に連携し、彼らが100%カーボン・ニュートラルの電力に切り替えるよう働きかけており、良好な反応を得ているという。
同社が2025年までにクライメート・ニュートラルな生産活動を行うという目標を達成するためには、クライメート・ニュートラルな電力と暖房を調達する必要があり、現地での持続可能な代替手段の開発をサポートする政府や企業のパートナーを得るという課題に取り組むことになる。

インダストリアル・オペレーションと品質担当SVP ハビエル・ヴァレラ