輸入車
更新日:2021.01.14 / 掲載日:2021.01.14

新EV「e-tron」も登場! アウディが年頭記者会見をオンライン開催

アウディ e-tron

アウディ e-tron

文●大音安弘 写真●アウディ

アウディジャパンは、2021年1月13日、「Audi New Year Press Conference 2021」を実施した。これは年始恒例の新型車のお披露目を兼ねた社長記者会見イベントだが、今年は、新型コロナウイルス感染症への感染拡大予防の対策として、オンラインでの開催となった。

新世代EV「e-tron」を拡大

アウディ e-tron

アウディ e-tron

昨年、電動化戦略に向けた強い姿勢を示したアウディだが、早くも第2弾モデルが登場。それが新世代EV「e-tron」シリーズのスタンダードSUVだ。また昨年導入されたクーペSUV「e-tronスポーツバック」にも、e-tronと同様の仕様となる新グレード「50 クワトロ」を追加した。

新型車e-tronは、ラゲッジスペース容量の確保に有利なオーソドックスなSUVスタイルのEVだ。ボディサイズは、全長4900mm×全幅1935mm×全高1630mm、ホイールベース2930mmを備え、クーペルックのスポーツバックと全高以外は同等のスペックとなる。基本構造は共通だが、ボディタイプの違いから、ラゲッジスペースが、スポーツバックと比べ、44L増の660Lを確保する。スタイリングもアウディらしいスポーティさを感じさせるが、上級SUVらしい風格も増されているようだ。

  • アウディ e-tron

    アウディ e-tron

  • アウディ e-tron

    アウディ e-tron

e-tronのグレード構成は3タイプ。価格は933万円から

アウディ e-tron

アウディ e-tron

e-tronのグレード構成は、エントリーとなる「ベース」、安全運転支援機能の追加など装備のアップグレードを図った「アドバンスド」、スポーティな「Sライン」の3タイプを用意。エントリー価格が、1000万円切りの933万円からとなるのも大きなトピックだ。

e-tronとスポーツバックの新グレードに採用される「50クワトロ」は、前後に電気モーターを搭載する「4WDシステム」を搭載。最高出力230KW、最大トルク540Nmを発揮する。駆動バッテリーは、71kWhを搭載。航続距離(WLTCモード)が316km(e-tron)/318km(e-tronスポーツバック)をそれぞれ確保したものだ。既に導入済みのe-tronスポーツバックファーストエディションは、「55クワトロ」がベース。それよりもバッテリー容量を削減し、軽量化と価格の低減を図りつつ、性能面の最適化を図った仕様となっている。

また購入時には、約30万円相当の減税メリットに加え、クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金の制度より、e-tronで、23.2万円、e-tron Sportback 50で23.6万円のサポートが受けられるという。

2021年は新型A3が上陸!

新型A3 スポーツバック

新型A3 スポーツバック

オンライン発表会では、2021年の新型車についても言及された。既に、改良型A5/A5スポーツバックが年始に登場し、当日は、e-tronモデルの拡充が図れている。今後の予定としては、昨年11月に発表済みのRS Q8、RS6アバント、RS7スポーツバックの3台のハイパフォーマンスモデルの販売開始に加え、「A3セダン/A3スポーツバック」の年内導入を明言。さらに改良型となるミッドサイズSUV「Q5/Q5スポーツバック」とアウディエントリーとしても好調なコンパクトSUV「Q2」を下半期に導入するという。また昨年のe-tronスポーツバックの導入をきっかけに、日本での電動化攻勢を強めるアウディだが、記者発表で、フィリップ・ノアック代表取締役社長は、日本により適したEVとして、2021年の生産開始を予定する「アウディQ4スポーツバック」の早期導入にも言及。早ければ年内となる10月、遅くとも18か月以内に日本導入を目指すとした。

世界初の次世代ブランドストア「Audi House of Progress Tokyo」をオープン

「Audi House of Progress Tokyo」

「Audi House of Progress Tokyo」

アウディは、新たなブランド発進拠点として「Audi House of Progress Tokyo」を2020年1月14日~5月31日までの期間限定で、東京・青山にオープン。同施設は、アウディの今を知ってもらうための情報発信拠点となり、東京を皮切りに世界展開される予定だ。

同施設では、アウディの歴史や哲学、デザインに込められた思いなどを様々な展示を通して紹介。展示には、プロジェクションマッピングなどのデジタル技術が活用され、全ての操作がタッチレスで行える点も新しい。展示スペースでは、日本導入が予告された「アウディQ4スポーツバックe-tronコンセプト」を日本初展示。今後の予定として、e-tronシリーズのスポーツカー「e-tron GT」の展示も予定されている点も見過ごせないところだ。2Fスペースには、ドリンクの提供を行うラウンジも備え、この施設を拠点としてe-tronやRSモデルなどの最新アウディ車の試乗も行えるという。

2021年は更なる飛躍を……

「Audi House of Progress Tokyo」に展示されている「アウディQ4スポーツバックe-tronコンセプト」

「Audi House of Progress Tokyo」に展示されている「アウディQ4スポーツバックe-tronコンセプト」

記者会見の最後にノアック社長は、2021年のアウディを示す漢字として「躍」を挙げた。厳しい状況に置かれた今こそ、前向きに突き進もうとする高い志を示すものだが、2020年の販売攻勢に裏付けられたものでもある。2020年の世界販売は、前年比-8.3%となる1,692,773台を記録。日本でも前年比-8%となる22,304台を販売した。しかし、アウディによればプレミアム市場全体では、-15%以上の落ち込みを見せているため、落ち幅を最小限とし、健闘したと評価しているようだ。特に下半期の販売回復は大きく、9月と10月は、過去最高の販売台数を記録したという。人気としては、定番モデルA3を筆頭にQ2やQ3の販売が好調だったようだ。また中古車も好調で、前年比2.7%増となる13,925台を販売し、過去最高を記録した。これらの結果、全体の7割のディーラーが利益を上げているという。そのポテンシャルを受けて、2021年は巻き返しを図りたいと強い意気込みを見せた。

アウディのカタログ情報はこちら

アウディの販売店情報はこちら

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ