輸入車
更新日:2020.12.04 / 掲載日:2020.12.04
JEEP RENEGADE 4xe【グーワールド コラム/インプレッション】

新車価格:498万円~503万円(レネゲード 4xe)
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス、ジープ
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年1月号の内容です)
問い合わせ:ジープフリーコール TEL:0120-712-812 URL:https://www.jeep-japan.com
コロナ禍においても順調な売れ行きのジープ。販売店も増えその勢いを増している。そのなかでも人気なのは、ラングラーとこのレネゲードだ。なんとこの2モデルでジープ全体の70~80%を占めているそうだ。ドイツ勢に気を取られがちなコンパクトSUVだが、ジープも負けてはいない。
そのレネゲードに新モデルが追加された。ジープ史上初となるハイブリッドモデルの登場である。とはいえ、このクルマはフィアット500Xとプラットフォームを共有するイタリアンメイド。つまり、フィアットグループのハイブリッドシステムが採用される。
モデルは、レネゲード リミテッド 4xe(フォーバイイー)と同トレイルホーク 4xeの2種類。都会派とワイルド派といったラインアップとなる。
パワートレインは1.3L直4ガソリンターボをベースに2つのモーターで構成される。前後それぞれのアクスルにモーターが取り付けられ、役目を果たす。具体的には前のモーターが前輪の駆動と回生ブレーキの蓄電に使われ、後ろのモーターは後輪の駆動用といった感じ。要するにプロペラシャフトのない前後独立の4WDとなる。
で、これを効率よく使うために3つのドライブモードが設定された。エンジンとモーターをバランスよく使う“ハイブリッド”とモーターのみの“エレクトリック”、バッテリーの消費を抑える“E-SAVE(イーセーブ)”だ。ただ、実際に“ハイブリッド”モードで走るとかなりの領域でEV走行をする。その意味では積極的にバッテリーを使うセッティングなのだろう。とてもエコである。
さらにいうと走りは軽快でバッテリーの重さは特に感じさせない。ハンドリングを含めなかなか気持ちのよい仕上がりだ。イマドキはハイブリッドもこの辺は重要ポイント。軽快コンパクトな走りが要求される。それを鑑みるとこのクルマの追加でレネゲード人気はますます高まりそうだ。
バッテリーを床下、コンバーター類をボンネット下、そして前後アクスルにモーターを配置するハイブリッドシステム。急速充電と家庭用200V対応となっている。
ドライブモードの切り替えはこれ。通常走行ではハイブリッドがオススメ。またオフロード走行用切り替えも装備。ヒルディセントも使える。
ダッシュボードの意匠はスタンダードモデルと変わらないが、パワーフローモニターがあり、エネルギーの配分はひと目でわかるのがよい。
ここからの眺めではハイブリッドモデルであることはわからないが、リアには4xeのエンブレムが付く。ホイールは17インチを装備。
よりタフな印象のトレイルホーク

リミテッド4xeとトレイルホーク4xeはホイールをはじめディテールが異なる。と同時にエンジンとモーターのトータル出力も別だ。前者が191馬力に対して、後者は239馬力という設定になる。