輸入車
更新日:2020.11.04 / 掲載日:2020.11.04

PEUGEOT 210th ANNIVERSARY

文●ユニット・コンパス 写真●プジョー
(掲載されている内容はグーワールド本誌2020年12月号の内容です)
問い合わせ:プジョーコール TEL:0120-840-240 URL:https://www.peugeot.co.jp

 2020年は、数多くの自動車メーカーが創業の節目を迎え周年行事を行っているが、なかでもひときわ目を引くのがフランスのプジョー。その創業は1810年で、210周年という歴史は圧倒的だ。
 ガソリン自動車の歴史は、パテント・モートルヴァーゲンの特許が認められた1886年から始まったが、プジョーというブランドは、それよりもずっと前からフランスを中心に親しまれてきた。そのヒット作には、ドレスの裾を広げるペチコート「クリノリン」やコーヒーミル、自転車、工具類といった暮らしに寄り添ったものが多い。ちなみに、プジョーのトレードマークとなっているライオンは、当時販売していたノコギリの歯が、ライオンの牙のごとく鋭くよく切れるという売り文句から生まれたもの。
 そんなプジョーが自動車メーカーになったのは、前出のパテント・モートルヴァーゲンがきっかけだった。ガソリンエンジンに、従来の蒸気機関以上の可能性を見たアルマン・プジョー(1849年~1915年)は、その発明者であるゴットリープ・ダイムラーとライセンス契約を結び、1890年からガソリンエンジンを搭載した自動車の販売を開始している。アルマン・プジョーの先見の明は、それまで積み重ねてきた金属加工の技術とガソリンエンジンが、革命的な商品となることを予見していたのだ。これによりプジョーは、世界で最も早くクルマを量産したメーカーとなった。
 その後もプジョーは、一部の富裕層に向けた高級車だけではなく、多くの人々の暮らしを豊かにしてくれる魅力的なクルマをたくさん送り出してきた。特に小型車は1929年に登場した201以来プジョーの御家芸で、経済性だけでなく、スタイルや走行性能にも優れる、同社の看板モデルへと成長していった。その最新世代である208には、時代が要請する電気自動車をラインアップ。この度登場したSUV 2008も、EV版をシリーズのイメージリーダーに据えて、持続可能性のあるクルマの世界をさらに広げている。
 蒸気機関からガソリンへ、そして電動化の時代へ。動力が変わってもプジョーが生み出すクルマの魅力は変わらない。それこそが、210年続く老舗ブランドの力であり、クルマという乗り物の本質的価値なのだろう。

EV版も投入された「SUV 2008」シリーズ

 最新作のSUV 2008は、立体駐車場にも収まるコンパクトなボディに、205mmもの十分な最低地上高を与えた意欲作。ガソリン仕様に加えてEV仕様も用意。価格は299万円から468万円。

1810年から製鉄工場を営んでいたプジョー。1847年、主力商品であったノコギリ歯の切れ味をライオンの牙に例えたところから、ライオンがトレードマークとして登場した(写真左)。

ミドルクラスの祖である401。電動式開閉ルーフを備えた現在のCCにつながるモデルも発売された。

15年間で500万台以上を販売した205は、近代プジョーのアイドルとして今でも人々の心に残っている。

504クーペの誕生50周年を記念して作られた「eレジェンド・コンセプト」は、7万人以上の市販化署名を集めた。

自転車および自動車を製品化したアルマン・プジョーは、その名から想像できるとおり、プジョーの創業者であるジャン・ピエール・プジョーの孫。彼の功績により、フランスは自動車黎明期で世界をリードすることとなった。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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