輸入車
更新日:2020.05.05 / 掲載日:2020.05.05
VOLVO KLASSISK GARAGE【グーワールド コラム/インプレッション】

文と写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2020年6月号の内容です)
問い合わせ●ボルボ・クラシックガレージ TEL:042-796-1190 URL:https://klassiskgarage.vc-dealer.jp
味わいのあるクラシックモデルを愛用するのは、クルマ好きが憧れるカーライフのひとつ。しかし、現実にはそのハードルは高い。なにしろクラシックモデルは現存数が少なく、またユーザーにもコンディションの良し悪しを見抜く目が求められるからだ。
ボルボの輸入元であるボルボ・カー・ジャパンでは、ボルボ愛好者のために「ボルボ・クラシックガレージ」を2016年にスタート。クラシックモデルのレストア販売に加えて、一般ユーザーからの修理も受け付けている。今回、新たにレストア車両が出来上がったということで、試乗会が開催された。
我々が乗ることができたのは、240 GLEセダンと940クラシックエステート。どちらも20年以上前の個体であるにもかかわらず、往年の乗り味がしっかりと保たれていることに驚かされた。見晴らし抜群でリビングのようにくつろげる室内を味わっていると、まるでタイムスリップしているような気分だ。
ボルボ・クラシックガレージの責任者である阿部昭男氏は、ボルボに入社してから35年というキャリアの持ち主で、クラシックモデルを新車時代からよく知る人物だ。阿部氏は、見た目だけではなく、メカを本来の状態にすることで、ボルボが本来は使いやすく、壊れにくいことを伝えたいのだという。
正直に言えば、価格は安くはない。だが、状態の悪いものをいくら手直ししようとしても限界はある。なによりも本来の状態を知る人間が手掛けた車両というところに価値がある。これらレストア車は、7月31日(金)~8月2日(日)に千葉・幕張メッセで開催予定の「AUTOMOBILE COUNCIL 2020」に展示されるとのこと。スウェーデンが誇る名車と暮らす、そんな夢が実現するかもしれない。
1993年モデル 240 GLEセダン

70年代から90年代前半まで長く活躍した240シリーズは、そのデザインから「空飛ぶレンガ」と呼ばれた。外観はリペイント済で美しい状態。中古車販売価格:244万円
1998年モデル 940 クラシック エステート

940シリーズは1990年に登場したボルボのミドルクラス。こちらは日本のボルボカークラブの会長が愛用していた個体で、今回ATを交換した。中古車販売価格:225万円