輸入車
更新日:2020.02.25 / 掲載日:2020.02.25
世界初披露!アストンマーティン・ヴァンテージ ロードスターが日本上陸

ヴァンテージ ロードスター
文と写真●大音安弘
アストンマーティン・ジャパンは、2020年2月21日、六本木・東京ミッドタウンにて、2シーターオープンスポーツ「アストンマーティン・ヴァンテージ・ロードスター」を発表した。価格は、2159万9000円となる。
ロードスターは電動ソフトトップを備え、ノッチバックスタイルとなるのがクーペとの違い

ヴァンテージ ロードスター
アストンマーティンの主力車種であるヴァンテージは、2018年にフルモデルチェンジを実施し、クーペモデルを投入。今回、歴代モデル同様に、待望のオープンモデル「ロードスター」が追加された。英国でも2020年2月12日に投入が発表されたばかりのロードスターは、じつは一般公開されるのは今回が世界初。欧州では、3月開催予定のスイス・ジュネーブモーターショーが、そのお披露目の機会となる予定だ。
新型ヴァンテージ・ロードスターは、クーペ譲りの美しいスタイリングを保ちながら、クローズドルーフを取り払い、新たに電動格納式ソフトトップを装着。テールゲートを備えるクーペとは異なり、ノッチバックスタイルにリデザインされている。ボディサイズは、全長4465mm×全幅1942mm×全高1273mm(※欧州公表値)とクーペのディメンジョンを踏襲。足元には、20インチの10スポークデザインアルミホイールとピレリ製「Pゼロ」タイヤを組み合わせる。
2シーターながらフルサイズのゴルフバッグが収納可能なラゲッジを備える

ヴァンテージ ロードスター
インテリアは、クーペ同様の2シーターデザインと上質な仕上げとなるが、シート後方に固定式ロールオーバーフープが装着されるのが特徴。独立したトランクルームは、200Lの容量を確保。コンパクトながら、フルサイズのゴルフバッグ+αを収納することを可能とした。ソフトトップの機能も大幅に進化しており、Zパターンを採用した小型軽量の優れたメカニズム設計により、7秒以下というスピーディな開閉を実現(オープン時6.7秒、クローズ時6.8秒)。さらに、最大50km/hまで作動できるため、気軽にオープンエアを楽しむことが出来る。軽量なオープン機能の恩恵は、車両重量にも表れており、クーペの60kg増に留めた1628kgに抑えられている。
ヴァンテージ ロードスター
ヴァンテージ ロードスター
オープンでもクーペに迫る性能とフィーリングを追求

ヴァンテージ ロードスター
FRレイアウトを採用するパワートレインは、アストンマーティン製4LV8ツインターボエンジンに、8速ATを組み合わせる。最高出力は、510馬力/6000rpm、最大トルク69.9kgm/2000~6000rpmを発揮。その実力は、0-100km/h加速が3.7秒。最高速度306km/hと、オープンカーながら、クーペに迫るもの。この高い運動性能は、アストンマーティン開発チームの慎重な開発姿勢により実現されたもので、走行フィールも含め、クーペのキャラクターが引き継がれているという。またリヤダンパー、アダプティブ・ダンピング・システム、EPS、ドライブモードセレクトなどのセッティングもロードスター専用チューニングが施されてている。
ヴァンテージ クーペに7速マニュアル仕様を追加

ヴァンテージ クーペ
今回の発表に合わせて、クーペモデルにも新仕様の追加が発表された。それは7速MT仕様だ。現行型クーペでは、当初8速ATのみであったが、限定車「ヴァンテージAMR」で採用した7速MTを流用することが決定され、新たにMTの注文が可能に。これによりクーペの価格は、7速MT仕様が1913万円。8速ATが2056万9千円となった。なお、トランスミッションによるスペックの違いはない。
ヴァンテージ購入者に「レーシング・エアロキット」を無償提供するキャンペーンを実施

ヴァンテージ クーペ「レーシング・エアロキット」装着車
また今年がヴァンテージ誕生70周年を記念し、アストンマーティン・ジャパンでは、ヴァンテージ専用のキャンペーンを実施することを明らかに。2020年2月23日から3月31日まで、ヴァンテージ購入者に「レーシング・エアロキット」を無償オプションとして提供するという。このキットには、フロントスプリッター及び大型の固定式リヤウィングなどが含まれる。対象車両は、2020年3月末までに新車登録可能なディーラーの指定車となるとのことだ。

ヴァンテージ「レーシング・エアロキット」装着車