輸入車
更新日:2019.11.04 / 掲載日:2019.11.04
フェラーリ F8トリブート【グーワールド コラム/インプレッション】

価格:フェラーリ F8トリブート 価格:3245万円
文●九島辰也 写真●フェラーリ
問い合わせ●フェラーリ・カスタマーケア TEL:0120-958-506 URL:https://auto.ferrari.com/ja_JP/
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年12月号の内容です)
今年のジュネーブモーターショーでワールドプレミアされたF8トリブート。308から続くV8ミッドシップのラスボス的存在として話題になったのは記憶に新しいところ。なんたって名前がV8エンジンをトリビュート(贈り物)ですから。
そんなニューモデルに試乗した。場所はフェラーリ本社に隣接するテストコース“フィオラノサーキット”とお膝元マラネロ周辺。合計5時間弱のテストドライブだ。
特徴は488GTBの進化版でありながらそのハイパフォーマンス版と同出力を発揮するエンジン。720馬力はスーパーカー中のスーパーカー。でもこれがかなり躾けられていて、意外なほど扱いやすい。もちろんドライブモードでその性格は豹変するが、今回はウェットコンディションということもあり、ウェットモードでかなりバランスのいい走りを味わわせてくれた。
もちろん、それでも中間加速での不意なアクセルワークは禁物で、フェラーリサウンドとともにリヤが暴れる気配をプンプン漂わす。猛獣であることは変わらないということだ。ステアリングは488GTBより小ぶりになったが、それはあまり感じられず。相変わらずのクイックレスポンスでドライブ気分を盛り立てる。
総じて言えるのは、乗り心地がいいこと。そこは確実に歴代V8ミッドシップでいちばん。運転席に座ったときのコックピット感を含め利便性は高そうだ。デザインに関してはまさに正常進化だが、個人的にはリヤの4灯テールランプが気に入った。写真より実物のほうがいい感じ!です。
Profile
モータージャーナリスト
九島辰也
男性ファッション誌編集長を経験するなど、ファッションにも造詣が深い自動車ジャーナリスト。世界各国のクルマを乗り継ぐ。

ボディに関しては軽量化とエアロダイナミクスの向上が掲げられた。488GTB比で軽量化は-40kg、エアロ効率+10%を実現している。

720馬力、78.5kgmを発揮するV8ツインターボ。ターボラグをなくしたのが売り。488GTBエンジン比で17%の軽量化を達成。およそ50%のエンジンパーツを新しく設計した。
コクピットはV8ミッドシップのこれまでの流れを継承する。ステアリングホイールのサイズ、エアコン吹き出し口、ドアパネルなどの変更が目立つくらいだ。