輸入車
更新日:2019.10.04 / 掲載日:2019.10.04
フォルクスワーゲン ゴルフ TDI【グーワールド コラム/インプレッション】

フォルクスワーゲン ゴルフ TDI 新車価格 ●323万円~391万円(ゴルフ TDIのみ)※価格は消費税10%
文と写真●ユニット・コンパス
問い合わせ●フォルクスワーゲン カスタマーセンター TEL:0120-993-199 URL:https://www.volkswagen.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年11月号の内容です)
これで役者が揃った。VWのゴルフおよびゴルフヴァリアントに、2L4気筒ディーゼルターボのTDIエンジン搭載モデルが加わったのだ。これで、日本においても、ガソリン、ディーゼル、プラグインHV、そして電気自動車といった、MQBプラットフォームで想定していたすべてのパワートレインが選択できることになる。今回、山梨県の山中湖にて開催された試乗会に参加することができた。
すでに本国では8代目となる新型ゴルフのカモフラージュフォトが発表され、電気自動車「ID」の市販モデルが公開されるというタイミングではある。今回のTDI投入を遅すぎるという意見もあるだろうが、クルマというのは製造後10年以上にわたり公道を走るものだけに、確実にプルーフされた間違いのないものを届けたいという、VW日本の考え方には共感できる。
ディーゼルにまつわる一連の問題はVWにとってかつてない試練となった。だが、2018年2月のパサートTDI導入以降、日本におけるTDIエンジンモデルのシェアはすでに5割以上におよぶという。これは日本のユーザーが冷静であること、またTDIモデルの実力の証明ともなるだろう。 試乗車は「TDI Highline Meister」。Meisterは、通常オプションとなる先進安全装備をすべて標準とする特別仕様車で、TDIだけでなく、ガソリンエンジンでも選択可能だ。
乗り始めて意外に感じたのが、加速の滑らかさと静粛性の高さ。2Lという比較的大きな排気量と相まって、まるでひとクラス上のクルマのような上質さを味わわせてくれた。これはモデル末期ならではの、クルマ全体の成熟が効いている。第7世代最後の役者は、遅れて登場した真打だった。


2つのSCR触媒コンバーターを備える新システムの導入によって、排出ガスの後処理能力を拡大。現在市販されているなかで最高クラスのクリーン度を実現。

特別仕様車の「Meister」シリーズは、駐車支援アシストや後方死角検知機能、後退時警告・衝突軽減ブレーキなどを標準装備しながらも価格を抑えた。

2L直4ディーゼルターボは最高出力150馬力、最大トルク34.7kgmというスペック。組み合わせられるトランスミッションは7速DSGとなっている。