輸入車
更新日:2019.08.05 / 掲載日:2019.08.05
ジープ【グーワールド コラム/インプレッション】

文と写真●ユニット・コンパス
問い合わせ●ジープフリーコール TEL:0120-712-812
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年9月号の内容です)
まるでその道を自分自身が歩いているかのような、そんな気持ちになれた体験だった。時速数キロをキープしながらゆったりと、しかし着実に進むラングラー アンリミテッド ルビコン。安全性を十分に確保したルートとはいえ、舞台は関東屈指のオフロードコースである富士ヶ嶺オフロード。だがインストラクターによるお手本走行の時点で、ルビコンにとってはイージーそのものであることはすぐにわかった。だからこそ、ステアリングを握る順番がきても慌てることなくラングラーを操ることができたし、周囲の自然を観察する余裕すらあったのだ。
じつはこの春、ジープは新型ラングラーを筆頭にオフロード性能の高いモデルを一斉に日本に導入した。ベースモデルでも十分な走破性を誇る同社の4×4だが、そのなかでも「Trailhawk」と名付けられたグレードは、トラクション、渡河性能、機動性、設地性、地上高といった5項目のオフロード性能試験に合格しており、ジープのコンセプトである「どこへでも行ける。何でもできる」を体現したモデルだと言えるだろう。ちなみに、「Trail Rated」のバッジをつけることが許されるのは、各モデルのなかでももっとも優れたオフロード性能を持つもののみ。
アメリカから今回のイベントのために来日したというジープ車両開発担当のリッチ・シルバート氏は「スピードを抑えて、ゆっくりと地面の感触を噛みしめるように走ってください」と繰り返し語ったが、実際体験してみて、その言葉の意味がわかったような気がする。木立や植物、風の音、鳥のさえずり、これまで何度も走ったことのあるコースだったが、こんなに周囲をじっくり観察して楽しみながら走れたのは初めてだった。
シリーズでもっともオフロード性能が高められているのが「ルビコン」。ネバダ州からカリフォルニア州をつなぐ過酷なルートを走破する「ルビコントレイル」が名前の由来だ。
3.6LV6エンジンは8速ATとの組み合わせで、極低速域からじわりとパワーを提供するため扱いやすい。
スマホと連携する8.4インチタッチパネルモニターを装備。スピーカーやスイッチには防水処理が施されている。
サイドウォールのゴツいブロックは伊達ではなく、オフロードではしっかりとここも使ってグリップを稼ぐ。