輸入車
更新日:2019.08.22 / 掲載日:2018.11.02
パリモーターショーでデビューした気になる新車たち【グーワールド コラム】

文と写真●工藤貴宏
(掲載されている内容はグーワールド本誌2018年12月号の内容です)
秋のパリで、もっとも注目を集めたのはBMW3シリーズの新型だった。 “世界最古のモーターショー”として今年で120周年となる、パリモーターショーが10月4日から14日までパリ市内で開催された。フォルクスワーゲンの不参加や規模縮小などで盛り上がりに欠けるという予測もあったが、始まってみれば来場者は100万人と先進国のモーターショーとしては最高水準。そこには、BMWとメルセデス・ベンツが世界初公開やそれに準ずるニューモデルを大量に投入したことも大きく貢献しただろう。
BMWブースは、もっとも注目を集めた新型3シリーズをはじめ、実質的なお披露目となるX5、そしてこれまでかぎられたイベントでしか公開されていなかったZ4や8シリーズクーペといった華やかなモデルまで新型を一挙に展示。いずれも大きなトピックだけに、注目を集めていた。
「G20」という開発コードで7世代目となる新しい3シリーズは、全長を85mmも伸ばすなどボディサイズを大型化。ひときわ伸びやかなフォルムになるのと同時に、後席スペースが広げられている。もちろん、期待の運動性能もこれまで以上のドライビングプレジャーを提供してくれることだろう。
いっぽうメルセデス・ベンツブースでは新型BクラスとGLEのワールドプレミアに加え、電動車ブランド「EQ」として初のオリジナルモデルでピュアEVの「EQC」を公開。こちらもブースは常に混雑していた。
いっぽうで本国フランスメーカーは「DS3クロスバック」など注目車種の初公開もあったものの、新型車の充実としてはドイツ勢の勢いに押され気味の印象。しかしながら、PSA系のプジョー、シトロエン、DSやルノーにおいてもブースの混雑度はかなりのもので、地元における人気の高さを実感した。

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