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更新日:2019.08.22 / 掲載日:2018.10.26
VWアルテオンに上質さに磨きをかけた新グレード「Elegance」が新登場

文と写真●ユニット・コンパス
VWきっての伊達な佇まいで人気の「Arteon(アルテオン)」に新グレード「Elegance」が登場。クーペライクなフォルムはそのままに、内外装を優雅かつラグジュアリーな雰囲気に仕立て、インテリアカラーを3色から選べるようにするなどして、上質感を求めるユーザーニーズに応えた。「Elegance」の価格は599万円で、従来からラインアップする「R-Line Advance」とは同格の扱い。
アルテオンは、流麗でスポーティなフォルムでありながらも、車内には広々とした空間と大きなトランクルームを備えたラグジュアリーセダンで、TSIエンジンや先進安全装備など、VWが持つ技術の集大成ともいうべきモデル。
2017年10月の東京モーターショーでの発表以来、約2000台という販売台数を記録しているが、二年目からは「Elegance」と「R-Line」の二枚看板で勝負することになる。
メカニズムはそのままに、デザインテイストを上質とした

TSI 4MOTION Elegance
今回追加された新グレード「TSI 4MOTION Elegance」の外観上の特徴は、ワイドさと上品さを強調する「フロントバンパー」、シルバー仕上げの「サイドミラー」、グレード名の入った「エンブレム」、そしてシルバー仕上げの「アルミホイール」というもの。ボディカラーにも専用色「マンガングレーメタリック」が用意される(「ターメリックイエロー」はR-Line専用色)。
それ以外のメカニズム面、280馬力を発生する2L直4ターボエンジンや4WDシステム「4MOTION」、そして多彩な先進安全技術といったスペックは「R-Line」と同じ。サスペンションの仕立てなどのチューニングも同一だという。
ワイド感を強調した「Elegance」専用デザインのバンパー
ミラーの色は「R-Line」のボディ同色に対してシルバーとなる
リアルウッドを使った室内は落ち着きのあるテイスト

一方で、より大きな違いを感じさせるのがインテリア。コックピットを包み込むような形で広がるデコラティブパネルは従来の本アルミからウッドへと変更。さらに、シート表皮もカーボン調からオーソドックスなレザーとなったことで、まるで別なクルマのようにシックなイメージとなった。そしてシートカラーは、「R-Line」がブラック1色なのに対して、「チタンブラック」、「バレンシアブラウン」、「ミストラルグレー」の3色を用意。6色用意されたボディカラーとの組み合わせは18通りにおよぶため、コーディネートする楽しさがある。
新グレード「Elegance」の主な特徴
新たに設定されたオプション「Luxury Package」
魅力的なオプション「Luxury Package」

TSI 4MOTION R-Line Advance
また、今回の新グレード追加に合わせて、新たなるオプションも加わった。それが「電動パノラマスライディングルーフ」と「プレミアムサウンドシステムDYNAUDIO」がセットになった「Luxury Package」(24万8400円)。注目は、「プレミアムサウンドシステムDYNAUDIO」で、1977年創業のオーディオメーカーDYNAUDIOと共同開発したもの。
これまでにも同社のシステムはVWの限定モデルに採用されたことがあったが、今回採用されたシステムはさらにハイスペック。13個のスピーカーを搭載し、システム合計で700W、16chのスピーカー群をアルテオンに合わせてチューニングしている。5つのプリセットを切り替えることで、曲や好みに応じたサウンドにできるというのも自慢だ。
Dynaudioのサウンドシステムは音響効果を変更可能
総出力700W、16チャンネル-11スピーカーの「プレミアムサウンドシステム」
フォルクスワーゲン アルテオン TSI 4MOTION Elegance(7速AT・DSG)
全長×全幅×全高 4865×1875×1435mm
ホイールベース 2835mm
トレッド前・後 1585/1575車両重量 1700kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1984cc
最高出力 280ps/5600-6500rpm
最大トルク 35.7kgm/1700-5600rpm
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 245/35R20
販売価格 549万円~599万円(全グレード)