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更新日:2019.08.22 / 掲載日:2018.10.02
メルセデスAMGがついに電気で駆動アシスト【グーワールド コラム】

Eクラスファミリーのほか、スタイリッシュな4ドアクーペのCLSにも設定されている。
文●グーワールド 写真●川崎泰輝、メルセデス・ベンツ
問い合わせ●メルセデス・コール TEL:0120-190-610 URL:http://www.mercedes-benz.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2018年11月号の内容です)
まさに時代の流れを感じさせる出来事だ。環境保護やエネルギー効率への関心がますます高まる今日、世界中の自動車メーカーは、過給機や電気モーターによるダウンサイジングを進めるが、ついにメルセデスAMGも電気モーターによる駆動アシストを採用した。
「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」と「48V電気システム」、「電動スーパーチャージャー」を備えた直6エンジンが新たに開発され、それを搭載する新シリーズ「メルセデス AMG 53」が発売された。
53モデルは、Eクラスファミリー(セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレ)とCLSの5モデルに設定されている。
53モデルは、前後トルク配分を「前50:後50」から、「前0:後100」の範囲で適切に行う「AMG 4MATIC+」も搭載し、鋭くなめらかな加速を実現。また、連続可変ダンパーを採用し、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツプラス」の3つにダンピング特性を自在に変更できるなど、しなやかな足さばきも兼ね備えている。あらゆるシーンで高いクオリティを発揮できる懐の深さも魅力で、幅広く好評を得ることだろう。
53シリーズは、加速時にはモーターによる駆動アシストに加えて電動スーパーチャージャーが過給をサポートするなど、「電力」をパフォーマンス向上に積極的に利用している。大排気量の自然吸気エンジンのような、スムーズでリニアな加速感や伸びやかな回転フィールが体感できるとされている。
ところで、今回の53シリーズに搭載される直6エンジンは、「電化」を前提に設計された初めてのパワーユニット。直列であるため、エンジンの左右に補器類を配置するスペースができた。エンジンの回転で動力を得ていたエアコンやウォーターポンプが、電動化によって、ベルト駆動装置が不要となり、エンジン自体がコンパクトになった。
53は、プレミアムスポーツモデルにふさわしい、優れた効率性に加えて、ハイレベルなパフォーマンスを存分に発揮する。
[販売価格]
E 53 4MATIC+ (ISG搭載モデル)左/右 ハンドル:1202万円
E 53 4MATIC+ステーションワゴン(ISG搭載モデル)右 ハンドル:1239万円
E 53 4MATIC+ クーペ (ISG搭載モデル)左/右 ハンドル:1213万円
E 53 4MATIC+ カブリオレ(ISG搭載モデル)右 ハンドル:1268万円
CLS 53 4MATIC+ (ISG搭載モデル)左/右 ハンドル:1274万円

Eクラスセダンとステーションワゴンは、ダイヤモンドグリル。Eクラスクーペとカブリオレ、CLSにはシルバークロームのツインブレードフロントグリルが採用される。

迫力の排気音を響かせるデュアルエグゾーストエンドは、クローム仕上げで高級感と力強さをアピールする。CLSのサイドエアカーテンはCd値を低減する。

エンジンとトランスミッションの間に配置された「ISG」は21.8馬力/25.5kgmを発生する電気モーター。オルタネーターとスターターの役割も担う。