輸入車
更新日:2019.08.22 / 掲載日:2018.08.02

華々しい復活を遂げた伝説のアルピーヌ「A110」【グーワールド コラム】

東京のフランス大使公邸で行われた発表会。中庭には、新旧2台の「A110」が並べて展示された。

文と写真●グーワールド
問い合わせ:ルノー・コール TEL:0120-676-365 URL:https://www.renault.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2018年9月号の内容です)

 久しぶりに聞く名前だった。フランスが誇るライトウェイトスポーツのニューモデル「アルピーヌ A110」が発表された。
 1955年に創設されたスポーツカーメーカーのアルピーヌは、1970年代には、軽さと敏捷さを武器にした「A110」で、WRCの初代王者に輝くなど、ヨーロッパのラリー選手権を席巻する。アルピーヌは、その後経営を安定させるためルノーの傘下に入ってからも、ル・マン24時間レースで優勝するなど活躍を続けるが、1995年以降、本格的な活動を休止していた。
 今回はA110の復活というだけでなく、アルピーヌ自体の久方ぶりの目覚めでもあるが、ニューモデルは期待を裏切らない出来栄えだ。アルミ製のボディやパーツレベルからの徹底した軽量化、ミッドシップ・エンジンレイアウトのコンパクトなボディと前後ダブルウィッシュボーンサスペンションの組み合わせによって、正確なハンドリングと懐の深い足さばきを誇るスポーツモデルに仕上げられている。非常に軽いというダブルウィッシュボーンのサスは、安定したタイヤグリップだけでなく、日常での使用にも十分活躍できる快適な乗り心地をもたらしている。
 アルピーヌでは、「いかなる速度域でもドライバーを魅了するドライビングプレジャー」を目指したというが、252馬力/32.6kgmを発生する1.8Lの直4ターボエンジンは、わずか110kgの軽量ボディと相まって痛快なフィーリングをもたらすという。
 今回、伝説的モデルの復活劇を「懐古的」と見る向きもあるかもしれない。しかし、先進のエンジニアリングによって快適さを重視しながら、究極的な「軽さ」を実現した新しいA110は、環境など時代の要請にも応えている。むしろ今日的、未来的な存在であるのだ。だからこそ、こんなにもワクワクさせられるに違いない。
 第一弾の販売台数は50台と限られたもので、申し込みに対して抽選が行われたが、順次上陸する予定なので楽しみにしてほしい。

ミッドシップボディは流線的なデザインが美しい。前44対後56の重量配分。フラットアンダーボディやディフューザーなど、エアロダイナミクスが駆使される。

シンプルで正確なスイッチ類は視線を移さずに操作できるタイプ。室内は外見から想像するよりも居住性が高く、インテリアも良質で洗練されている快適な空間だ。

前205/40ZR18、後235/40ZR18という前後異径のタイヤもこだわりのポイント。低く幅広に見えるリヤスタイルは凄みを感じさせる。価格はモノグレードで790万円。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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