輸入車
更新日:2025.11.06 / 掲載日:2025.11.06
メルセデス・ベンツが描く「ラグジュアリー電気SUV」の世界。エコを超えた存在感とは

[3つの柱/その3:電気自動車]電気自動車の特性をラグジュアリーカーとしての価値に昇華/ラグジュアリー電気SUVというエコを超えた世界
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス、内藤敬仁 ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年12号「最新グレードから究極モデルまで!メルセデスSUVの知性と野性」記事の内容です)
脱炭素実現へ向けてメルセデスが生み出した新時代のラグジュアリー電気自動車。
メルセデスSUV3つの柱
歴史あるGクラスで培った走破性能を高級車の快適性に盛り込む。それがメルセデス・ベンツSUVモデルに共通した特徴。SUVのフルラインアップが完成し、熟成モードに入った現在のメルセデス。その特徴を象徴するのが、「新グレード」、「3列7人乗り」、そして「電気自動車」という3つの柱だ。
電気自動車についても隙間なくラインアップ
3つ目の柱となるのは電気自動車のラインアップ。マイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドではなく、バッテリーのみをパワーソースとして走らせる。現在EQシリーズと呼ばれるのがそれで、ご存じのように大小幅広く取り揃えている。6種類のSUVとひとつのセダンといった顔ぶれだ。
その中で話題をさらったのがGクラスの電気自動車。こちらはEQGではなく、EQテクノロジーと命名され世に送り出された。左右のタイヤを逆回転させるGターンなど装備の面でもユニークなモデルとなる。

バッテリーのみで走らせるクルマの販売が鈍化しているとはいえ、そこをしっかり用意しているのがメルセデスのお仕事。乗ってみたいという方のニーズに応えたモデルが揃う。インフラは問題ないという環境の整ったユーザーには魅力的だ。
[メルセデス・ベンツ G 580 with EQ Technology]内燃機関では不可能な機能を追加して登場

Gクラス初の電気自動車は4輪独立式モーターを搭載する他では見られない技術満載で登場。その場で旋回可能なGターン、回転半径を激減させるGステアリングといったワザがそれで、このクルマならではのオフロード性能を発揮する。見た目はそのままに中身をガラリと変えている。
メルセデス・ベンツ G 580 with EQ テクノロジー エディション1 ●全長×全幅×全高:4730×1985×1990㎜ ●ホイールベース:2890㎜ ●車両重量:3120㎏ ●総電力量:116.0kWh ●一充電走行距離(WLTC):530㎞ ●フロントモーター最高出力:108kW/3542-10328rpm ●フロントモーター最大トルク:29.7㎏m/111-3542rpm ●リアモーター最高出力:108kW/3542-10328rpm ●リアモーター最大トルク:29.7㎏m/111-3542rpm ●新車価格:2635万円(G 580 with EQ テクノロジー エディション1)
[メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV]内燃機関ではなし得ない最上の静粛性を実現

メルセデス・マイバッハ初の電気自動車SUVがこのモデル。前後にモーターを搭載し、最高出力658馬力を発揮しながら極上の乗り心地を提供する。オプションのツートンカラーが別次元の高級感を醸し出す。
メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV ●全長×全幅×全高:5135×2035×1725㎜ ●ホイールベース:3210㎜ ●車両重量:3050㎏ ●総電力量:118.0kWh ●一充電走行距離(WLTC):640㎞ ●フロントモーター最高出力:174kW/4858-6937rpm ●フロントモーター最大トルク:35.3㎏m/0-4858rpm ●リアモーター最高出力:310kW/4918-6886rpm ●リアモーター最大トルク:62.1㎏m/0-4822rpm ●新車価格:2790万円(メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV)
