輸入車
更新日:2025.09.06 / 掲載日:2025.09.06
「デュカト」ってナンだ?――輸入キャンピングカーを身近にした本格バン

[CAMPING-CAR]じつはけっこう身近になった輸入キャンピングカーたち
文●ユニット・コンパス 写真●フィアット、ユニット・コンパス、トイファクトリー
(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年10号「自分の可能性を広げる大空間[ミニバン ライフ]」記事の内容です)
キャンピングカーで旅をする。クルマ好きなら一度はイメージしたことがあるだろう。これまでハードルが高かった輸入キャンピングカー事情だが、ここ数年で大きく状況は変わっている。
欧州で人気のベース車をフィアットが正規輸入
陸路で各国を旅行できる欧州ではキャンピングカーの需要がたくさんある。それゆえ日本でも一部の販売店が、欧州製キャンピングカーを自社で輸入しファンの期待に応えていた。しかし一方で、ハンドル位置が左だったり、部品の手配に時間がかかるなど、並行輸入ならではのデメリットもあった。
そういった状況に一石を投じることになったのが、2022年にフィアットが商用車部門フィアット・プロフェッショナルのデュカトを正規輸入したこと。
デュカトは欧州商用車市場で高いシェア率を誇るモデルで、タフさはもちろん、多彩な快適装備、安全装備を備えている。もちろん欧州ではデュカトをベースにしたキャンピングカーもたくさん作られている。そこでフィアットは、日本のキャンピングカー市場をターゲットに、従来の販売会社に加えて日本のキャンピングカー・ビルダー各社と提携、販売ネットワークを構築したのだ。これにより、日本でも欧州の本格キャンピングカーが安定して手に入れられるようになった。
日本仕様デュカトは、3タイプをラインアップ。全長約5.4mで全高約2.5mの「L2H2」、全長約6.0mで全高約2.5mの「L3H2」、そして全長約6.0mで全高約2.8mの「L3H3」。価格は580万円からで、商用車として利用するならこのまま購入できるが、キャンピングカーの場合はさらに架装の費用がかかる。
欧州の本格キャンパーで日本を旅する。そんな夢が現実になるのだ。


