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更新日:2024.09.16 / 掲載日:2024.09.16

フォルクスワーゲン 新型「ティグアン」さらなる進化を遂げたベストセラーSUV

VOLKSWAGEN TIGUAN【グーワールド コラム/ニューモデル】

文●ユニット・コンパス 写真●フォルクスワーゲン
問い合わせ:フォルクスワーゲン・カスタマーセンター
TEL:0120-993-199 URL:https://www.volkswagen.co.jp
※写真はすべて欧州仕様です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年10月号の内容です)

グローバルベストセラーSUVが大きく進化して年内発売へ

 今年後半、フォルクスワーゲンはニューモデルラッシュで攻勢をかける。具体的には、ゴルフ/ゴルフヴァリアントとTクロスのマイナーチェンジ、そしてパサートとティグアンのフルモデルチェンジが年内に行われる予定となっている。ここ最近おとなしかったフォルクスワーゲンの新車攻勢だが、各ラインアップを一気にリニューアルするという方針を打ち出したのだ。
 今回ピックアップするのはSUVのティグアン。2008年に初めて登場したティグアンは、当時としてはコンパクトなSUVとして大いに注目を浴びたモデル。2017年のモデルチェンジを経て、今回で3代目となるもの。SUV市場は2000年代初頭、ラージサイズセグメントで最初にブームとなった。フォルクスワーゲンはここにトゥアレグを投入したものの、販売の中心はより身近なティグアンへと移っていく。現在はさらにTクロスやTロックが存在するが、ファミリー層でも快適に使うなら、ティグアンがジャストサイズという人も多いはず。
 さて、7年ぶりに一新された新型ティグアンは、全長4545mm、全幅1840mm、全高1650mm(数値はTDI 4モーション アクティブ)と、従来型とほぼ同サイズに留まる。ボンネットの位置を高くしたことで、以前にも増して力強さを増したデザインが見どころ。それでいながら空力性能の指標であるCd値は0.33から0.28へと下がり、空気抵抗が低く燃費向上にも寄与している。そのほか、アダプティブシャシーコントロールが“DCC”から“DCC Pro”になったことも進化のポイント。具体的には、サスペンションの伸び側と縮み側が独立したオイル回路となって別々に減衰力のコントロールが可能になった。ハイエンドの乗用車やモータースポーツではすでに取り入れられている技術であるものの、このクラスのSUVに採用したのはティグアンが初。走りへの本気具合が伝わってくる。
 パワートレインは1.5Lガソリンターボと2Lディーゼルターボの2段構え。前者は48Vリチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッドで、燃費性能が大幅に高められた。駆動方式はガソリンは2WD、ディーゼルは4WDとなり、各々のキャラクターを明確にしている。
 新型をひと言でまとめるなら、手堅い進化。最近はクーペ風……のような変化球が多いなか、同社は「SUVに求められていること」を理解し、新型ティグアンに惜しみなく最新技術を注ぎ込んでいるのが好感。これは期待できそうだ!

センターコンソールに配置されたドライビング・エクスペリエンス・コントロールは、オーディオの操作や運転モードの選択などを素早く操作できるのが美点。快適装備では、「エレガンス」と「Rライン」に空気圧式マッサージ機能が運転席に標準装備される。
全グレードでリアシートは分割可倒式を採用。スライドとリクライニング機能も付いており、シートアレンジによって広い荷室が生み出される。レジャーカーとしても最適だ。
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