新車値引き情報
更新日:2019.08.26 / 掲載日:2019.08.26

【新車購入】X氏の値引きにチャレンジ大作戦

eパワー対HV 熾烈な争い! 海老蔵が渾身の大見得を切る!! なんと実質70万円引きの快挙!!!

【プロローグ】 これまで乗ってきたセレナは人生初めての新車とあって思い入れも強く、山陰や四国へ家族で旅行に行ったり、実家の九州へ帰省したり、同じセレナに乗る方々と友人になって交流したりと、気がつけば10年近くが経過していました。
 3年前に地元の福岡に戻ってからは、私が通勤用にワゴンR(中古車)を購入したため、セレナは主に妻が使用しています。日常生活の足としてだけでなく、近所に住む足の悪い私の母の通院を手伝ったり、妻の実家がある佐賀県に家族で訪問したりと12年経った今も相変わらず大活躍です。
 しかし、13年目からは自動車税・重量税がアップするし、燃費の悪化や各パーツの劣化も気になってきました。秋には消費税増税もあるので、ここが買い替え時! と判断したわけです。
 我が家のクルマの使用実態と予算から「5ナンバーサイズで、燃費性能に優れた動力源を持つミニバン」を候補に選びました。
 今回、購入するクルマは家計を預かるしっかり者の妻がメインドライバーですが、私と違い、妻はクルマにはまるで興味がありません(笑)。彼女の希望は「少しでもお得に!」と「サイドブラインドモニターが付いている」こと。この2点さえ満たしていれば、後は「なんでもいいよ~」とのこと。果たして、快く買い替えを許してくれた妻の期待に応えることができるのでしょうか?

【5月5日(日)】 新車の購入を決断したのが、ゴールデンウィークの直前。いざディーラーをまわろう! と思ったら、トヨタはすべて休業。連休中に営業しているのはホンダと日産だけでした。
 まずは妻と次男を連れて近所のホンダカーズへ。駐車場へ到着するとサッと誘導してくれました。30代の爽やかな営業さんで、とても好印象です。乗ってきたのが「他社のクルマ」だからってこともあるのでしょうか?(笑)
 駐車場での挨拶が終わらないうちに、幼稚園児の次男は店内へまっしぐら。「クルマ屋さんにはかならずキッズコーナーがある!」ことを覚えていての行動です(笑)。
X「ミニバンを検討しています。妻が主に乗るので現車を確認に来ました。それから見積もりもお願いします」セ「わかりました。ステップワゴンを展示しているので、じっくりご覧ください。その後、お見積書を作成しますね」
 爽やか営業マンがアピールポイントの「わくわくゲート」の特徴を力説してくれましたが、妻はピンときてなさそう。自分がバックドアから乗り込むことがないからでしょうか?(汗)
 最初からコレではイカン!!と思い、妻に運転席に座ることを勧めました。運転席に座り、営業さんの説明をひと通り聞いた後に妻から出た質問は……、
妻「サイドブラインドモニターってあります?」(やっぱり一番気になるのは、そこですか)
セ「サイドビューサポートミラーがありますよ。ほら、左の鏡に映ってます。エンジンが止まってても見ることができますよ」
妻「あっ、あそこにある鏡って、それだったのね」
 店内に戻り、見積書を見せてもらうと、スパーダクールスピリットに付属品約50万円を付けて値引きなしの総額は約399万円。う~ん……ガソリン車でこれだと、ハイブリッドにしたら軽く450万円を超えてしまいます。予算は400万円なのでかなりの値引きを出してくれてもかなり厳しい。
 とりあえず、お礼を言って遊び足りなそうにしている次男をひっぱって、お店を後にしました。
 帰路の車中で妻が「店長さんまで見送りしてくれたけど、私たちの名前も聞かなかったね」。
 残念ながらステップワゴンは縁がないようです。
 妻は子供会の役員会に出席のため、次男と二人で日産A店へ。これまで乗ってきたセレナのメンテナンスはこの店でみてもらっています。次男は例のごとくキッズコーナーに突撃!(笑)
 福岡に戻ってから担当してくれている営業さんが応対してくれました。ちょっと市川海老蔵さんに似たイケメンです。
X「新型セレナのe-POWERって300万円で買える?」
セ「えっ……(絶句)……Xさぁん、またまた冗談を……」(笑)
X「実は、まんざら冗談じゃないんだけど……」
セ「おっ、いよいよ買い替えですか? e-POWERを検討してるんですね」
X「トヨタとかホンダも考えていて、セレナにこだわっているわけじゃないけど、e-POWERは魅力的ですね」
セ「わかりました! とりあえず、見積もりを出してみましょう」
 提示してきた条件はエントリーモデルのXVで総額422万円(付属品約38万円を含む)。足の悪い母の為にオプションのサイドステップ(約20万円)を入れてもらったのですが、それを省いても400万円を超えてしまう。あわよくばと狙っているハイウェイスターを選んだら、かなりの値引きがあっても完全に予算オーバーだ。
X「セレナは近々、マイナーチェンジがあるって聞いたけど?」
セ「はい、8月にあります」
X「マイチェン後の新型を選ぶと消費増税前に間に合いますか?」
セ「う~ん……9月中の登録が必要なので難しいですね。増税前の駆け込みを狙うなら現行モデルをお勧めします」
X「問題は値引き条件ですね」
セ「わかりました。各社をまわったら、また来てくださいね。その時、ホンキで頑張りますよ ただしe-POWERは売れ行きが好調なので、あまり大きな値引きはできないんですけど……」
 次男はお菓子のお土産をもらって上機嫌でしたが、営業さんのノリが思ったよりよくないので、お父さんの足取りは重い……。
 ちなみに、作戦会議で松本さんからは、「セレナは「8月上旬にマイチェン」との情報があります。したがって夏のボーナス商戦では現行モデルのバーゲンセールがエスカレートするはずです。50万円超の値引きが狙えるし、もちろん消費増税前の登録も可能です。マイチェン後の新型は『消費増税前の登録は約束できない』みたいな言い方をしてくるでしょう」
 とのアドバイスを受けていました。しかし、日産A店では50万円引きどころか、30万円引きも厳しそう。予算の400万円を超えてしまうと、妻が難色を示すのは必至です。私としては「揺れる日産」をひそかに応援したいと思っているのですが……。

あれ!? マイチェン前なのに渋い……。「揺れる日産」応援したいのに……

【5月6日(月・休)】 夕方、妻と次男を連れて日産B店を訪問しました。昨日のA店とは経営資本の異なる店で、ここにはe-POWERハイウェイスターの試乗車が用意されています。
 40代前半の優しい雰囲気を漂わせた営業さんは、夕方にもかかわらず、快く試乗させてくれました。試乗車で自宅まで戻って、我が家の駐車場でデュアルバックドアが機能することを確認できました。セ「マイナーチェンジ前なので、現行モデルなら値引きをかなり頑張ります。後日、お見積もりをご覧に入れます」
 むっ! 日産A店より、やる気を感じる!! 早々に本命のセレナをあきらめなくてはならないかと思っていたので、正直、ホッとしました。

【5月11日(土)】 近所のトヨタA店へ妻と一緒にノアを見に行きました。数年前に移転・新築されたディーラーで、店舗が新しく、気持ちがいい。応対してくれた営業マンは俳優の伊藤淳史さんによく似ていて、誠実そうです。
 ノアHVの見積もりを出してもらうと、値引き15万円で、支払い総額413万円(付属品約60万円を含む)。やはり400万円を超えますが、ここからさらに値引きの上乗せも期待できそうです。私好みのスポーティなW×B2なので、妻さえ気に入れば、トヨタも悪くないなと思い始めました。
 しかし、帰ってから大事なことに気がつきました。トヨタには純正オプションでサイドブラインドモニターがない!
 あわてて「伊藤淳史」さんに電話すると「すいません。純正オプションの設定はないんです(泣)。ただ、社外メーカーのナビでオプション設定があるので、ナビをそれに交換してカメラを追加したらOKかと……」
 ガ~ン、お値段がぐんと上がるじゃないですか。
 午後、社外ナビの金額がどれくらいか知りたくて、近所の量販店へ向かう途中、ヴォクシーを扱っているトヨタB店があることに気づき、訪問しました。
 早速、サイドブラインドモニターのことを尋ねると、この店では社外ナビのメーカーと提携しており、純正ナビと同様の保証期間を設定しているとのことでした。もちろん自社工場でも取り付けできるとのこと。となると、値引きしだいではヴォクシーが有力候補になるかもしれません。

【5月12日(日)】 予約していたエスクァイアの試乗のため、トヨタC店を訪問。亡くなった父が最後にプリウスを購入したお店で、今も弟がお世話になっています。
 ちょうどセール期間中でチラシには「割賦販売限定/1台のみ50万円引き」のエスクァイアが掲載されています。私は現金購入なのでここまでの値引きは難しいかとは思いますが、期待させてくれます。30代の爽やかな営業さんと、以前父の担当をしていた副店長さんが応対してくれました。
副店長「お父さんにはお世話になりました。Xさんにもこの機会にぜひ当店より購入していただきたく、お見積もりを作りました」
 提示してきたエスクァイアの値引きはなんと50万856円! さらに12年落ちセレナの下取り額として11万4220円を計上。付属品はサイドブラインドモニター付ナビを含めて約88万円となっていますが、支払い総額は383万円! なんと400万円を大きく割り込みました。
 緩みそうになる表情と「もうエスクァイアでイイじゃん!」と言う心の声を懸命に抑えて、
X「まだ、他社には値引きを含めた最終的な金額の提示をお願いしていません。どのクルマも魅力的なので最終金額を聞いてから結論を出します」副店長「わかりました。セールは1週間で終わってしまいますが、5月末までお待ちします。ぜひ良いお返事をお待ちしてます!」
 試乗した妻もエスクァイアにはとくに不満はなかったようなので、一躍、最有力候補に跳ね上がりました……ですが、まだ、セレナをあきらめきれない気持ちと、ノアがどこまで頑張れるか? と期待する気持ちが交錯しています。
 自宅に戻って、カタログと見積書を元にエクセルで各車の対比表を作ってみました。
 そうすると、エスクァイアの装備とほぼ同等な装備を持つセレナのグレードがe-POWERハイウェイスターVであることに気がつきました。そこで、日産A店と日産B店に電話を入れて、グレードの変更と追加の付属品を伝えて、値引きを含めた最終的な見積もりを作成するようにお願いしました。
 日産B店にエスクァイアの支払い総額383万円を伝えると「え~とてもそこまでは……」と厳しそうな雰囲気でしたが、日産A店の「海老蔵」さんの反応は意外にもちょっと違いました。
セ「ハイウェイスターで383万円ですか~、ん~っ、その金額だったらセレナに決めていただけますか?」
 最初の商談では「e-POWERはあまり値引きできない」みたいなことを言っていたのに、ここにきて俄然、やる気をみせてきたのです。なお、トヨタA店にはサイドブラインドモニター付きナビ一式と追加の付属品を伝えて見積もりを依頼しておきました。
 ともあれ、1週間後の19日には一気に決着がつきそうです。

トヨタの副店長が大勝負! 海老蔵、太っ腹の大反撃!

【5月19日(日)】 最初はトヨタA店に出向きました。妻は所用のため私一人です。「伊藤淳史」さんが相変わらずの笑顔で迎えてくれました。しかし、その笑顔の片隅にはちょっと暗い雰囲気も感じられます。
 提示してきたノアの条件は値引き43万1390円、下取り7万円で、支払い総額355万円(付属品総額35万550円含む)。
 おおっ! すごか金額や!!
 と一瞬思いましたが、欄外に手書きで「プラス・ナビセット27万円」の文字が……支払い総額は355万円ではなく、382万円ということです。
 視線を「伊藤淳史」さんへ移し、説明を聞くと、「ディーラーだけで対応するとどうしても380万円台にはならず、知恵を振り絞った結果、量販店でナビセットを27万円で購入してもらいたい。取り付けは納車前に量販店に依頼する」とのこと。一生懸命に考えていただき、申しわけなかったのですが、1万円ほど高くてもエスクァイアはディーラーでの取り付けが可能です。装着後の保証も不安な面があったので、残念ながらお断りすることにしました。
 主に妻が乗るクルマなので、アフターサービスは購入したディーラーですべて対応できるのが望ましいと考えています。
 続いてトヨタB店。ヴォクシーの条件は値引き40万円、下取り0円で、支払い総額は400万5416円(付属品64万1142円を含む)。やはりエスクァイアを凌駕するのは無理でした。ナビの保証期間が長いことをアピールしてきましたが、支払い総額に大きな差があるため、こちらも選外となりました。
 妻と合流して、日産B店を訪問。提示してきたセレナe-POWERハイウェイスターVの条件は値引き+下取り53万円、支払い総額390万4290円(付属品66万2467円を含む)。
セ「ぜひセレナを引き続き選んでいただきたく、頑張りました。ただし、現行モデルのオーダーストップの関係で、今日、お返事をいただけませんか?」
X「すみません。まだ最終見積もりをいただいていないところもあるので、今日は持ち帰ります。もしもオーダーが間に合わず、買えなくなったらあきらめます」
 すると、奥から店長さんが登場。「388万円にするので、今この場で決めてください」と迫られましたが、丁重にお断りしました。
 これで日産A店の値引きが渋かったら泣いちゃいそうです(笑)。
 その日産A店を訪問。いよいよ「海老蔵」さんと最終商談です。
セ「各社、金額は出揃いましたか? うちもご希望の金額に近づけるよう頑張りました!」
X「日産B店さんも頑張ってくれましたが、いまのところトヨタが1歩リードしています。こちらの条件を楽しみにして来ました」
 提示してきた条件は支払い総額385万円(付属品約66万2467円を含む)。日産B店より3万円低い。ついに海老蔵さんが大見得を切ってくれました(笑)。
セ「納車費用と希望ナンバーはサービスでやります。それから納車時にはガソリン満タンでお渡ししますね」
 おおっ! またもや見得を切ってくれました。こちらからお願いしようと思っていたことを切り出してくれて助かった~。
 これで交渉終了と思いましたが、最後になって見積もり時には価格の上昇を抑えるためあきらめていた付属品が欲しくなってきました。
 まずは妻の許可を得るために。恐る恐る「フロントプロテクターとかを付けてもイイ?」とお伺いを立てます。さらに間髪を入れず、視線を「海老蔵」さんに向けて、
X「一緒に取り付けたら少しは安くなるよね?」
セ「えっ? ええ、少しだけですが……」(汗)
X「それから今のセレナに装着している社外ホイールを後日、新しいセレナに付け替えてくれる?」
セ「わかりました! 納車後の工場が暇な時で良ければ、サービスでやりましょう」
 これでスタイル的にも満足のいく仕上がりになります。妻の了解も出たので、ついに契約です。
 最終的な条件は車両本体とメーカーオプション15万6600円から56万132円引き、付属品72万6935円から9万1963円引きで、値引きの合計は65万2095円! 支払い総額は387万6000円となりました。

購入データ
From福岡県
NISSAN セレナ
e-POWER ハイウェイスターV
トータル値引き 65.2万円

値引き採点 5
車両本体とメーカーオプション15万6600円から56万132円引き、付属品72万6935円から9万1963円引きで、値引きの合計は65万2095円。マイチェン前ながらここまで取れたら大成功。

提供元:月刊自家用車

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ