新車値引き情報
更新日:2018.11.27 / 掲載日:2017.12.20
新車購入Q&A 特別な価格=特価とは?

付き合いのある店では特別と言うが本当にこの条件で買ってもいいの?
Q これまでヴォクシーに乗っていましたが、ダウンサイジングしようと思っています。候補にあがっているのはトヨタのタンクで、取扱店のネッツ店からは下取り車のヴォクシーも含めてこれまで3台の新車を購入しており、今回もここから買うつもりです。先日、長年付き合いのある担当セールスさんと商談したところ「タンクは通常、10万円引きくらいで買ってもらっているが、お得意さんなので特別に15万円引きにします」と言われました。これには付属品約33万円分からの値引きも含まれています。また、下取り車は「まともに査定すると25万円くらいだが、35万円で下取ります」とのことでした。この程度で購入してもいいでしょうか?
A 何台もクルマを買っているディーラーと商談すると、特別な値引き条件や下取り車の高取りをしてくれそうな感じがしますが、意外に出してこないこともあるので注意してください。
実際、新車のセールスマンは「競合などをしないで、おとなしく買ってくれる客」とみると、たとえ十年来のお得意さんでも“それなりの条件”しか出してこないことも多いようです。逆に、一見の客でも「ライバル車とも商談していて、どれにするか迷っている」とわかると、思い切った条件を出して必死に売り込みをかけてきます。このへんの実態は、本誌に連載中の「X氏の値引き大作戦」や「私もX氏」を読めばよくわかるでしょう。要するに、黙って買ってくれる客とわかると「安く売る努力をしなくなる」という傾向があるわけです。
ご質問のケースでも、それがあらわれています。タンクはコンパクトカーながら思ったより条件が緩く、付属品を30万円も付けたら15万円引き程度では物足りません。また、下取り査定額も「値引き分を含んだ特別な数字」とは言えません。
そこで、これからの攻め方ですが、同じタンクを扱うトヨペット店や姉妹車のルーミー(トヨタ店/カローラ店)とも商談して競合に持ち込むことをお勧めします。他店の条件が出揃ったところで「ほかではここまで安くなった。でも、セールスさんとは長い付き合いなので、あまりむちゃは言いたくない。上乗せが無理なら断ってくれていい」などと言うと、あわてて上乗せしてくると思います。
《追記》 後日、この読者からは「アドバイス通りに競合させたところ、ネッツ店が値引き27万円/下取り43万円に上乗せしてきたので契約しました」との報告がありました。
提供元:月刊自家用車