新型車比較・ライバル車対決
更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.01.11
新型ロッキー/ライズ五番勝負【二】vs キックス 『同タイプHV対決』

公道試乗に続いては、気になる部分にフォーカスして比較判定!!
ライバル車も引き合いに、多様な視点から新型ロッキー/ライズに迫る。
●文:川島茂夫
DAIHATSU / TOYOTA ロッキー/ライズ


NISSAN キックス
グローバル展開のコンパクトSUVをe-POWER搭載のプレミアム系に
海外で実用コンパクトSUVとして展開していたキックス。国内向けはe-POWER専用かつプロパイロットを標準搭載してプレミアム系に変身。内外装もプレミアムにふさわしく見直しを実施している。インテリアのデザイン違いを設定するが、装備内容は同一だ。



【勝負二】”パワー“対”スマート“!?「同タイプHV対決」vs キックス
“HVの仕組みは同じでも車格と狙いの違いが明白
独自呼称で違った印象を受けるがハイブリッドのタイプではどちらも同じシリーズ式。さらにどちらも本格ハイブリッド車では珍しくフットブレーキは標準的な油圧式を採用し、減速時の回生効率を高めるためにエンブレ回生強化モードを設定している。しかし、ロッキー/ライズは実用コスパ志向で、キックスはプレミアム志向。
キックスのe-POWERは従来ノートベースの進化型で、いわばe-POWER1・5世代なのだが、電動の緻密な制御性能を活かして加速性と滑らかさの両立点を向上。現行ノートには及ばないにしてもトルク変動の少ないスムーズなドライブフィールが走りのプレミアム感を高めている。ロッキー/ライズも滑らかではあるが、キックスほどの力感はない。
とはいえ価格はキックスが約40万円高く、WLTC総合モード燃費は約38%減。プレミアム感の違いがあるとはいえ、経済性は圧倒的にロッキー/ライズが勝っている。車格感を最優先にするならばキックスを推すものの、コスパも重視ならロッキー/ライズだ。
【判定】プレミアム&性能追求ならキックス。コスパは当然ロッキー/ライズが圧倒
e-POWERは性能向上を達成


実質的に1グレード


「プロパイロット」を標準搭載

サイズや性能を比較
今回はハイブリッド方式が同じシリーズ式ということで比較したが、サイズや価格でわかる通り、車格はキックスがひとクラス上だ。


ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。